2020年10月

診療日カレンダー2020年11月

2020.10.20

2020年11月診療日カレンダーです。

薬を使わない統合失調症治療

2020.10.17

精神科病院に勤務していた頃、精神科通院歴が全くない初診の患者に投薬治療を開始するのが、とても苦痛だった。通院歴20年以上で薬漬けになっているような人、もはや薬なしでは心身ともに立ち行かなくなっている人が相手なら、まだしも心は痛まない。「この人はもう仕方ない」と自分を納得させることができたから。しかし精神科の薬を飲んだことがない人に初めての薬を処方するのは、悩ましかった。自分の処方が、患者を薬地獄に突き落とすきっかけとなる…自分の手が汚れるようで、何とも恐ろしかった。
診断基準的には、どこからどう見ても、立派なうつ病。普通の精神科医なら”投薬”の一択。SSRIでいくかSNRIでいくかエビリファイでいくか、どの薬を使うかに関して細かい流儀の違いはあるだろう。しかし薬を使わないなんて、あり得ない。でも、僕は使いたくなかった。普通じゃないので(笑)
「心が薬で治っちゃったら、薬をやめられなくなるよ?しんどいときだけに飲む風邪薬じゃないんだよ?しかもいろんな副作用があるよ?薬を始める前に、まず食事を含めた生活習慣の改善から始めてみない?お助けになるサプリもあるよ」そう言ってあげたかった。でも、しがない勤務医である。雇われの身でありながら、出すぎた真似はできない。
開業して、自分の思うようなスタイルの医療ができるようになった。僕の開業を後押ししたのは、「オーソモレキュラーで多くの人を救いたい」という思いよりも、「人を薬で廃人にするような、こんな医療、もう勘弁してくれ」という良心の呵責のほうが大きかったと思う。患者に、何より自分に、嘘をつき続けることが、たまらなかった。

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愛の必要性

2020.10.16

科学は人間の幸せのためにある。
一応そういうことになっている。でも、単なる建前かもしれない。科学の生み出した原子爆弾によって、どれほど多くの人が亡くなったことか。科学がもたらした不幸の数を指折り数え始めれば、指が何本あってもたりないだろう。
科学は人間の幸せのためにある。
それでも、たとえ建前であっても、この言葉をなくしてはいけないと思う。科学者は健忘症だから、いつも暴走する。何のための科学だったかを忘れて、人間を犠牲にしまくる。
以前のブログで731部隊について書いたことがある。医学的な仮説を検証するとき、動物ではなく人で実験するのが一番手っ取り早い。「ネズミで成り立つ現象は人間でもだいたい成り立つ」ものだけど、この「だいたい」というところがくせもので、成り立たないこともけっこう多い。研究者としてはそういう遠回りは避けて、しょっぱなから人で実験したい。さらに人を相手にやるメリットとしては、意思疎通ができることである。たとえばある種の薬剤を猿に投与したら、部屋の隅にうずくまった。なぜか?腹部が不快なのか、頭痛に苦しんでいるのか、あるいは抑うつ症状によるものか。言葉を持たない猿では、何が起こっているのか推測するしかない。しかし人相手なら症状を詳しく聞くことができる。
科学者はいつももどかしい。「倫理の縛りさえなければこの研究をもっと進めることができるのに」と。しかしそれでは何のための科学なのか分からない。人を幸せにするための科学が、人を犠牲にしてはいけない。建前かもしれないけど、この建前は大事にしたい。
731部隊やナチスドイツによる人体実験により生理学が飛躍的に進展し、人体への理解が深まったという側面はあるかもしれない。しかしこれを手放しに肯定することはできない。戦後、ジュネーブ宣言(1948年)やヘルシンキ宣言(1964年)などで人体実験の禁止が明文化されたのは、「科学は人間の幸せのために」という原則を改めて強調するためだった。

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東京オリンピックとワクチン

2020.10.14

IOC(国際オリンピック委員会)は、東京オリンピック/パラリンピックについて、大会に参加する選手団ら関係者全員にワクチン接種を求めている。

まず思うのは、「本当に大丈夫なの?」いろんな意味で。

そもそも致死率1%以下の感染症なのになぜワクチン開発に躍起になっているのかという、必要性についてはここではあえて問わない。仮に必要だとしよう。それにしても、次々疑問がわいてくる。

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「安心」11月号に中村院長の連載「食べて治すヒミツの医学」掲載

2020.10.5

当院中村院長が連載しております。

「安心」11月号「食べて治すヒミツの医学」。

今月号は乳酸菌たっぷりお米ドリンク「ミキ」についてです。ぜひご覧ください。