院長ブログ

酵素風呂

2020.3.15

「もうオリンピックはないと思うよ。少なくとも、今年はね。
世界的なパンデミックで、スポーツを楽しもうっていう空気じゃない。でも中止ではなくて、延期になる。
では、いつに延期になるのか?
来年はアメリカで行われる世界陸上と重複するから、属国日本はアメリカ様に忖度して開催を遠慮する。
再来年はサッカーワールドカップとかぶるからダメ。
というふうに考えれば、東京オリンピックは2024年に延期、となるのが自然だろう。
これはカジノ利権の動きとも密接に関わっている。
恐らく2024年までには、IRに慎重派の小池百合子が更迭されて、IR積極派の橋下徹が東京都知事になっている。当然、東京にカジノを持ってくるためだよ。
これは数年前からの既定路線なんだ。
市場が築地から豊洲に移転されただろ?あれは、ラスベガスの意向を汲んでいる。築地は銀座から歩いてすぐ。カジノの立地として、あんなに理想的な場所はない。80年以上にわたって愛されてきた築地市場を、外国の賭博屋のために移転してやるというのだから、日本の政治家が誰のために活動しているか、察せられようというものじゃないか。
もちろん、日本としても利益がないわけじゃない。海外からのインバウンドが見込めるからね。2024年の東京オリンピックまでには、カジノの開業を間に合わせるに違いない」

今日酵素風呂に行く車の中で、ごうちゃんが言っていた。
おもしろい推測だね。この予言が当たるかどうかは、2024年になってからのお楽しみ。
個人的には、もっと暗い未来もあり得るんじゃないかと思っている。このまま新型コロナウイルスの感染拡大がずっと続いて、数年間ずっと収束しない、という可能性もある。
幸いなことに、致死的なウイルス、というわけではない。かかったとしても、ゆっくり休んでいればちゃんと回復する。ただ、妙に感染力が強いものだから、人々を怖がらせるには十分で、このまま自粛ムードや渡航制限が数年間にわたって続く可能性もあると思う。
そうなれば、来年の世界陸上も再来年のワールドカップも微妙、ということになってこないかな?そういう最悪の可能性を思えば、上記のごうちゃんの予言は、まだしも楽観的予測だと言えなくもない。
『東京五輪、実は「中止」で決定済み? 安倍政権の都合で発表は5月か』

東京五輪、実は「中止」で決定済み? 安倍政権の都合で発表は5月か=江守哲


こういう記事もある。
そうだよね。今のところ2024年のオリンピックはパリで開催予定で、パリの都合を考えれば、4年ずれ込むよりも、中止かなぁとも思う。
しかし、、、パリ(フランス)は、現時点では新型コロナウイルスの感染者数としては日本よりもやばいわけで、2024年にはちゃんと収束してるかなぁ。

酵素風呂で隣り合わせた50代男性。
ひどいかすれ声で話す。風邪で喉を痛めている、という感じではない。僕は一応医者だから、彼の声を聞いてすぐに、病気の見当がついた。
「喉頭癌でね、それでここの酵素風呂に通っています。
発症したのは7年前。ヘビースモーカーで、酒もたくさん飲む。ひどい生活してたからなぁ。
手術をして、治ったと思ったら、数ヶ月も経たないうちにまた再発。今度は抗癌剤と放射線を受けた。
ほら、ここ(耳下腺のあたり)、触ってみて。固いやろ?
放射線治療を受けると、こんなふうに固くなってしまうんだな。
抗癌剤が体に合わなくてね。39度以上の熱が出る。それでも抗癌剤治療をやりきったんだけど、また再発。医者にもサジを投げられた。『もうできることはありません』と。なんだよそれ、って思ったよ。
再発はしたけど、まだ生きる意欲はある。
それでいろいろ癌に効く治療法を探しているうちに、この酵素風呂を見つけた。
2年前から、週3回通っている。通い始めて以後、癌は進行していないよ。
2年も通っていると、いろんな人と知り合いになる。僕と同世代の癌の人とも知り合った。白血病の人だけどね、その人もここの酵素風呂に通ってるおかげで進行が止まってる。
僕の場合、特に食事療法とか、変わったことはしてないよ。パン?基本はご飯だけど、小麦製品も普通に食べるよ。甘いものはもともと別に好きじゃないけど、食べるときは食べる。
ただ、さすがにタバコと酒はやめた。こういう状態にでもならなければ、絶対やめなかったと思うな」

僕は今日が2回目の酵素風呂だった。
前回、管理人氏から癌治療のために通っている人がいるというのは聞いていたが、癌患者さんから直接話を聞いたのは初めてのことだった。やはり、酵素風呂は効くようだ。
初めての酵素風呂を終えたときには、僕はひどい吐き気を感じた。でも今日の酵素風呂を終えた後は、サウナに入った後のようにスッキリしていた。また来よう。

ベンゾ依存1

2020.3.14

松本俊彦先生も、多分、本当はわかっている。
「ベンゾの離脱症状が2ヶ月でよくなるはずがない」と。
でも、立場上言えない、ということだと思う。

そう、僕も臨床をやっていて痛感する。というか、現場の精神科医なら、みんな知っているんじゃないかな。ベンゾ依存を形成した患者の減薬・断薬が、どれほど難しいことか。
急に抜けば、えらいことになる。たとえゆっくり抜いても、心身の不調は必発。
触らぬ神に祟りなし、である。「薬を減らしたいんです」という患者の要望にも、つい及び腰になってしまう。

医者は、知っている。「医療をうまくこなすコツは、ヒットを打つことじゃない。エラーをしないことだ」と。患者を真に回復させたからといって、特別なボーナスが出るわけでもない。それどころか、病院の収益が減少してしまう。
ベンゾ依存の患者は、病院の”固定資産”である。彼らは、必ず来院する。こんなに「必ず」と断言できる事象は他にないくらいの確率で、「必ず」である。
患者のほうでも、「減薬したい」などと思う人は稀で、ほとんどは「現状維持でいい」と思っている。つまり、通常、医者・患者双方にとってwin-winの関係が成り立っているということである。

ただ、たまにいる減薬希望の患者に、どう対応するか。まず、ヒットは狙わない。医療の基本は、「エラーをしないこと」である。
仮に、患者の要望通りに減薬すればどうなるか?離脱症状は必発である。離脱の苦しさに身もだえして、患者はどうにかしてくれと泣きつくが、治療法はない。増薬を除いて。せっかく保たれていたwin-winの均衡が、一瞬にしてlose-loseになってしまった。
上記松本先生のように、珍しく減薬を表看板に掲げている病院でさえ、離脱に治癒には難渋する。彼らとて、「答え」があるわけではない。
できないことは、はなからするもんじゃない。だから、医者はこう結論する。
「減薬は、愚策である」と。

2ヶ月ドラッグフリーでいられました、で終わりじゃない。2年経っても5年経っても、離脱症状が残存する人もいる。
ベンゾジアゼピン依存の根は、恐ろしく深い。

以下に、立ち直るためのヒントがある。
『薬物依存症から回復して菜食主義のアイアンマン(トライアスロンをやる人)になり、しかも豚を飼い始めた話』

Recovered Drug Addict Turns Vegan Ironman and Adopts Pet Pig

菜食主義者のアスリートについては、以前のブログでカール・ルイスについて紹介したが、彼一人ではない。
メーガン・デュハメル(平昌五輪のフィギュアスケートでメダル獲得)、スコット・ジュレク(ウルトラマラソンの”レジェンド”)、ティモシー・ブラッドリー(プロボクサー)など、世界的な結果を残しているベジタリアン・アスリートは数え切れない。
トッド・クランデル(Todd Crandell)もその一人だが、彼の経歴はいささか変わっている。
彼はかつて13年もの間、薬物依存地獄の真っ只中にいた。ヘロイン、コカイン、アルコール、抗不安薬など、入手可能なあらゆるドラッグの快楽に耽溺していた。
定食もなければ、収入もなく、住む家さえもない。人生に希望なんて、何一つなかった。早く死にたいと思っていた。

3歳のときに、薬物依存の母が自殺した。ろくに言葉も話せない幼児にとって、衝撃的な出来事だった。成長するにつれ、この心の傷は癒えるどころか、ますます疼いた。
13歳で飲酒を始めた。心の空白を埋めるために。「母は僕のせいで死んだ」という心の声をかき消すために。3年後にコカインを始めたのをきっかけに、坂を転げ落ちるように薬物依存の泥沼に落ちて行った。
ドラッグを買うための金欲しさに、犯罪にも手を染めた。逮捕され、釈放され、またドラッグ欲しさに罪を犯し。
三度目の逮捕のあと、あるドキュメンタリー映像を見た。無邪気な動物が屠殺され、食肉として販売される様子が淡々と描かれていた。
希望も何もなく、死にたいと思いながらドラッグにふける自分と、「殺されるために育てられる」無邪気な動物たちと。彼は、自分とその動物たちの落差に、引き裂かれるような矛盾を感じた。
母がドラッグの海におぼれて死んだように、自分もそうやって死んでいくのだと彼は信じていた。しかし、この動物たちはどうだろう?何の抵抗も許されないまま、叫び声をあげて殺されていく。
動物が哀れでならなかった。そして同時に、このとき初めて、自分の堕落を許しがたく思った。「少なくとも、俺には戦うチャンスが与えられているんだ」
もう動物の肉は食べまい、そして、必ず立ち直ろう、と心に誓った。

野菜ジュースは彼に信じられないほどの力を与えた。心と、体と、魂が、野菜によって癒やされていくのを、彼ははっきりと自覚した。
みるみるエネルギーが沸いてきて、人生を熱く生きるんだという思いがこみ上げた。
あふれるエネルギーは、行き場を求めて、走り始めた。走り、自転車にのり、泳いだ。
そう、彼はアイアンマンレース(ウルトラ・トライアスロン)に参加するようになった。

彼は、28回のウルトラマラソン(6大陸15か国)を完走した。しかも単に走り切っただけではなく、非常に優秀なタイムだった。
彼は自分のスタミナと健康は、野菜を食べることによってもたらされたと考えている。
2001年、薬物依存症者のための治療組織を立ち上げた。ドラッグにおぼれる人を救うためである。
彼の体験は二冊の著書として出版された。また、彼は豚(ミロ)を飼っている。
「ミロのおかげですべての生き物に対する愛がわいてくるようです。すべての生き物は、生き物として輝いている。そういうことをミロは教えてくれます」

いい話だ。
しかし情緒的にではなく、医学的に考えてみよう。
上記クランデル氏は、13年間もの長期にわたりドラッグ依存に苦しんでいたが、いまや、すっかり立ち直っている。ドラッグの後遺症はない。
一方、僕らが臨床で毎日のように見かけるベンゾ依存患者は、少し減薬しただけで、離脱症状にのたうちまわり、断薬をして2か月経っても、苦しさは晴れないまま。
この違いは何なのか?
ベンゾ系に限らず、薬の多くは脂溶性である。脂溶性であるから、たとえ薬物の血中濃度がゼロになったとしても、ドラッグの成分が脂肪のなかにしっかり溶け込んでいる。一般に、脂肪のなかの毒物を出し切るのはなかなか困難である。
そこで、発汗である。
クランデル氏は、トライアスロンという、世界一苦しいスポーツを行うようになった。当然、レース中の汗の量は尋常ではない。つまり、脂肪に溶け込んだ毒物のデトックスも、尋常ではないペースで進む。
クランデル氏が後遺症もなくすっかり立ち直った秘訣は、このあたりにありそうだ。

また、そんなトライアスロンに挑戦しようという意欲を沸き立たせたのが、野菜であるということにも注目すべきだろう。
そう、草食動物に注目するといい。ガゼルでもシマウマでも、群れで長距離移動をすることがある。つまり、彼らはけっこうな長距離を走ることができる。
草食動物だから、基本、葉っぱしか食べてない。動物性食品は当然摂取していない。それでも、かなりの長距離を走る。
植物にはそれだけのパワーが秘められている、ということだ。

野菜ジュースの積極的摂取を主体とするゲルソン療法は癌に効くことで有名だが、薬物依存にも著効する。回復した症例は枚挙にいとまがない。

要するに、、、
食事の改善指導を伴わない減薬は、離脱症状の出現は必発。
しかし、食事の改善と並行した減薬は、離脱の苦痛が軽減するということだ。

ブログの有料化

2020.3.13

以前挙げたブログを再掲する。
去年の9月頃に一度公開したものの、思うところがあって、すぐ非公開にしたのだが、やはり公開しよう。

↓再掲

「ブログの有料化に興味はありませんか。先生のブログは、人から十分お金をとれるクォリティだと思います」
そう言ってもらえるのは光栄です。でも僕はパソコン音痴で、課金の手続きとかややこしそうなので、別にいいかなって、、、
「先生、どういうフォーマットで文章書いてますか。ああ、WordPressですか。だったらすごく簡単です。PayPal のアカウントとプラグインがあればすぐにできます。あるいはnoteの有料記事に誘導する手もありますし」
うーん、まぁ別にブログでお金もうけしようとは思ってないんですね。
小銭程度の金が入ってくる程度なら、無料でたくさんの人に読んでもらったほうがいい、とも思いますし。
「小銭程度、になるかどうかはやってみないとわかりません。たとえば月額1000円で読者が100人なら、月10万円。まぁ先生にとっては小銭かもしれません。
しかし読者が千人なら?1万人なら?ちょっと、小銭とは言いにくい額だと思いませんか?
もっと言うと、先生の更新頻度で、かつ、あのクオリティなら、月額1000円は破格です。もっと低い更新頻度でもっと高い購読料をとっているブロガーは山ほどいます」
うーん、いや、金をとるってなると、プレッシャーなんですよ。
僕の記事すべてが有益な医療情報かっていうと全然そうじゃありません。しょうむない、アホみたいなことを書くこともある。
でも金をとりだしたら、僕のほうで妙に緊張してしまって、そういうの、書けなくなってしまいそうです。
「いや、私、先生のブログはほぼすべて読んでますけど、医学的記事以外のほうがむしろおもしろいです」
うわー、複雑やわぁ、、
「いえ、これは失礼しました!どちらもおもしろいです。
先生のブログの読者は二通りいると思います。まず、自分に何らかの病気があって、その回復の手段を求めて読む人。一方、そういう実用性から離れて、先生のブログを普通の読みものとして読んでいる人。読む動機が違うんですね。
前者の人は健康になろうとして必死ですから、そういう人が求めているのは『具体的情報』です。でも後者は、エンターテイメントを求めています。そういう人の鑑賞に耐える文章を書くのは、相当難しいことですが、先生はそれに成功していると思います。
ブログで情報発信をしている医師は多いですが、後者の意味合いを満たすブログは多くありません」
そういうふうに言ってもらえるのはうれしいですけど、ブログを書く他の先生と競い合ってるわけでもないですから。
それに、個人的には『ブログを読むのにお金を払う』っていう考えに、どうしてもなじめないんですね。本を買うのならわかりますよ。手にとって触れられる、実体のある本にお金を払うのはわかります。でも、ブログですよ。ネットサーバー上のどこかに浮かぶ、実体のない文字情報に金を払うというのが、よくわかりません。
僕自身が、誰かのブログに金を払って読むということをやったことがないせいもあって、そういうの、うまくイメージできないんです。『こんなことでホンマにお金もらっちゃってええの』、みたいな。
「今やネット上にどんな情報でも出揃っていると言われますが、違います。 無意味なジャンクが山のようにあふれていますし、誤解を招くような危険な情報もあります。『本当に有益な情報を得られるのであれば、お金を払ってでも読みたい』そう考える人はたくさんいます。
また、『情報に対してお金を払う』という、そのこと自体が、読者のモチベーションを高めます。『金を払っている』というその意識が、読者と先生の両方に、いい緊張感を生みます。
先生も経験ないですか。有料の図書館や有料の自習室だと『払った分だけ、元を取らないと』という気持ちになって、集中して能率が上がります。同様に、お金を払っているブログ読者は、タダで漫然と読んでいる人に比べて、同じ情報ソースからでも、得るものが断然違います。
先生は課金収入を得て、かつ、お金を払う読者は多くの知識を得る。win-winの関係です。『こんなことでお金をもらってええんやろうか』どころではありません。しっかりもらってください。
質の高い情報を発信する人には、そうするだけの権利があります。月額の課金制にしましょう。有益な情報を垂れ流してはいけません。きっちりと読者を選別してください」

言ってることは納得できたし、妙に自尊心をくすぐられる言葉もあって、一瞬本気で有料化を考えたけど、、、
上記のような会話を公表していること自体からわかるように、月額課金制にするなんて、もちろんあり得ないよ。
なるほど、金を払う払わないで読者のモチベーションや理解力が変わることもあるだろうけど、そんなことは相手の事情だ。僕としては、「わかる人にだけ、わかればいい」。
そもそも「有益な医学情報を発信する」なんて、そんな大義を背負ってブログを書いてない。勝手な頻度で、書きたいことを書いてるだけ。だからこそ、気楽なんよねぇ。

↑再掲ここまで

最近、某氏からまたブログの有料化を勧められて、気持ちが揺れている。

なぜ、有料化しないのか。
そもそも、なんのためのブログか?
クリニックの宣伝という目的はもちろんある。でもそれだけではない。僕の情報発信が多くの人の目に触れ、そしてその情報により少しでも救われる人がいれば、という思いで、ブログを書いている。
フィードバックがないため(コメント欄などを設けていないため)、どの程度の影響があるのか、まったくわからない。
ただ、実質的な手ごたえを感じるときももちろんある。
ブログを読み、僕を頼って来院してくれる患者がいる。『安心』の編集者氏やNHK文化センターの担当者氏が声をかけてくれたのも、ブログを公開にしていたからこそだった。フリーの気軽さゆえに生じる縁も、あるに違いない。
某氏がいう。
「コロナウイルスの影響で患者数が減って、大変でしょう。こういうときに副業があれば強みですよ。
ブログを書いて収入を得ている人は世の中にたくさんいます。先生、優れた情報発信というのは、それだけで”資産”です。先生は無欲だから無料公開しておられますが、まったくもったいない話です。
ちょっとした一工夫で、換金することができます。そういうメカニズムが、ちゃんとあるんです。
先生が一年以上にわたって続けておられるブログ、これを生かさない手はありません。
たとえばnoteのマガジン機能。これを使って、たとえば『有機ゲルマニウム』について先生がこれまで書かれた記事をひとつにまとめて、パック販売すればいいんです。需要は確実にあるでしょう。
こんな具合に、各種ビタミンや栄養素について、パック販売すればどうなりますか?一財産作ることも十分に可能だと思います。
クリニックの経営がしんどいからといって、休日にバイトする必要なんてないんです。先生がすでに作り出した”眠れる資産”を、しっかり活用する。それだけでずいぶん生活にゆとりが生まれるでしょう。
勉強熱心な先生のことだから、そうして生じた余暇も、ブログの執筆にあてるだろうと思います。ますますいい循環が生まれる、というわけです。
読者から金をもらうとなれば、先生のほうにもある種の緊張感が生まれて、ブログの質も上がる。そういう効果もあろうかと思います」

答えはまだ出ていない。しかし、正直、揺れています^^;
近々、有料化するかもしれない。
ただ、某氏に一言反論したい。
僕の場合、金銭的インセンティブに比例してブログの質が上がるだなんて、絶対にあり得ない。
すでに本気でブログに取り組んでいるのだから、これ以上の本気になんて、なりようがないじゃないの。

コロナウイルス対策9

2020.3.12

コロナウイルスで世間がいまだに騒がしい。
学校の休校のみならず、各種イベントの中止が相次ぎ、果ては、春の選抜高校野球が中止になるなど、影響は大きい。
甲子園が中止になるのは第二次大戦のとき以来だというから、今回のコロナ騒動は「戦争並みのインパクト」ということになる。
しかし、、、
自粛傾向がやや行き過ぎのようにも思う。
本当にこれほど大騒ぎするほどのことなのだろうか。

ライブハウスのような狭い空間なら感染リスクはいくらか高いかもしれないが、青天井の甲子園球場がコロナウイルスの感染源になり得るだろうか?
学校を休校にしておきながら、空気の淀みがちなパチンコ屋の営業を放置しているのは、矛盾していないか?
いろいろと疑問に思うところはある。
ネットで拾ったこの画像。

コロナウイルスで亡くなった人を茶化しているようで申し訳ないけど、統計的な事実として、現時点では、コロナウイルスによる死者数は、餅以下、である。

日本ばかりではない。目線を世界に転じても同様のことが言える。やはり、拾った画像。

感染症による1日あたりの死者数。結核やB型肝炎の方がよほど多い。

あくまで現時点、ということで、今後のことはわからない。
ただ、個人的には、そろそろ”正体”が透けて見えてきたようにも思える。
何県で何人のコロナ陽性者が出ました、というニュースはやるが、何人が回復しました、ということをマスコミは言わない。不安を煽ることで視聴率が稼げる、というのがメディアの構造だから、そのあたりを割り引いて報道を見ないといけない。

「悲観的に準備し、楽観的に対処せよ」という言葉がある。
現状、明日にも世界が終わろうかというほどの悲観一色で、楽観的に対処しようという姿勢が、なさすぎると思う。過度に不安になることはない。普通の健康的な生活をしていれば、かかる病気ではない。

もし不安なら、少し意識的にうがいをするといい。
上気道感染症のリスクがうがいによって軽減するかどうかについては、意外にも最近までエビデンスがなかった。「うがいで風邪が予防できる」となったところで、製薬会社の利益にならないからだろう。
うがいの有効性が初めて確認されたのは、2005年、以下の日本の報告による。
『うがいによる上気道感染症予防〜無作為試験』
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16242593
18歳から65歳の健康な被験者387人を、水うがい群、ポビドンヨード(いわゆるイソジン)うがい群、特に指導せず通常通り過ごしてもらう群(対照群)の三つに無作為に振り分け、ひと冬(60日)風邪の罹患の有無をフォローした。なお、両うがい群には、1日に少なくとも3回うがいをするよう指示した。
結果、風邪の罹患率は、対照群で0.26、水うがい群で0.17、イソジン群で0.24だった。
つまり、水うがい群が一番風邪にかかりにくかった、ということ。うがいをしないよりしたほうがいいのはもちろん、変にイソジンとか使わないほうがいい。
さらに、風邪をひいた場合にも、水うがい群では、気道症状が軽症化する傾向があった。
【結論】
水でうがいするだけで風邪の予防になる。しかもタダだし、オススメ。

風邪(上気道感染症)に有効だった、という研究だが、新型コロナウイルス感染にだけは無効、と考える理由はない。当然、効くだろう。
イソジンでうがいをすると、むしろ予防効果が落ちていた、というのもおもしろい。このあたりは、常在細菌の重要性を示唆していると思う。「何でもかんでも殺菌」ではアカンのよ。

単なる水うがいではなく、どうしても一工夫したい、ということなら、塩水うがいは推奨できる。
https://albanyentandallergy.com/does-gargling-with-saltwater-really-help-a-sore-throat/
塩を入れたぬるま湯でうがいをすると、風邪によるのどの痛みが軽減し、かつ、風邪の予防効果もあった、という。
その機序は、塩水の浸透圧によるもの。高張液によってのどの粘膜細胞から水が引っ張り出されて、そこに付着する細菌やウイルスが一緒に剥がれるのではないか、という。
しかし、単なる浸透圧というなら砂糖水でも予防効果があるのでは?ツッコミたくなるが、そこはスルーしてあげよう。

コロナ騒動の影響で、一部地域でエキナセアが爆売れしているという。
たとえば以下のようなサイトが、予防に効くサプリとして、エキナセアを挙げた影響らしい。
https://examine.com/topics/coronavirus/
中程度のエビデンスとして、ビタミンC、ビタミンD、亜鉛、弱いエビデンスとして、ニンニク、エキナセア、エルダーベリー、アフリカゼラニウム、NAC(Nアセチルシステイン)が挙げられている。
エキナセアについては、以前のブログで風邪予防に有効として紹介したことがある。
結局、新型コロナウイルスだといっても、従来のコロナウイルス(風邪の原因ウイルスのひとつ)の亜型に過ぎないのであって、個人でできる予防としては、従来通りの風邪対策をしていれば充分だし、それ以外のことなんてできない。変に不安になっても意味がない。
仮に、だよ。仮に、新型コロナウイルスにかかっても、致死率は2〜3%とそれほど高くない。
今必要なのは、楽観的に対処するんだ、と腹を決める勇気だろうね。

真菌、コレステロール、癌28

2020.3.11

さて、カビ毒源を認識してその摂取を忌避することに加え、同時に始めたいのは、体内からカビ毒を排除することである。
“カビ毒吸着剤”として、James Yoseph氏は以下の栄養成分を挙げている。
・初乳(colostrum。哺乳類のメスが出産後、最初5日間に出る母乳はそれ以後に出るものと相当成分が違う)
・βグルカン(霊芝、アガリクスなどに含まれ、抗酸化作用、免疫賦活作用、制癌作用がある)
・グリシン(最もシンプルなアミノ酸)
・シリビニン(マリアアザミ抽出物シリマリンの成分のひとつ。肝保護作用、血糖値安定作用、抗癌作用がある)
・クルクミン(ウコンturmericの成分。抗酸化作用、肝保護作用、抗癌作用がある)
・クロシン(サフランやクチナシが色鮮やかなのはこの成分による。サプリというより着色料として利用されることが多い)
・ケルセチン(タマネギの皮に含まれている成分として、以前のブログで詳述した)
・甘草(licorice。漢方薬には欠かせない生薬。甘いのに何かと体にいい)
・マンノース(構造的にはグルコースに似ているが、抗アレルギー作用、抗癌作用あり。なぜか尿路感染症に著効する)
・カギカズラ(鉤葛。uncaria。林業的には雑草として嫌われるが、漢方的には薬草。抗けいれん作用、鎮痛作用、認知症改善作用がある)

続けてYoseph氏いわく、
「当社の製品『ニューロパチー・フィックス1』には、上記の成分がすべて含まれており、カビ毒からあなたを守ります」
ここは吉本新喜劇なら全員ひっくり返るところ。「結局、物売りかい!」っていう^^;
何かもったいないな。すごくいい本だから、変に商売っ気出さないほうがいいのにね。

著者氏の提供する知識は素晴らしいものだけど、別に著者氏オススメのサプリでないといけないわけでは、もちろんない。
個人的には、初乳は結局牛乳だから感心しないが、それ以外は確かに効くと思う。

βグルカンというのは、結局細菌や真菌の細胞壁なのに、それが抗菌作用を発揮するのはおもしろい。「毒を以て毒を制す」とはこのことだ。
βグルカンだけでいい、ということであれば、高額な霊芝やアガリクスでなくても、安いシイタケやマイタケで充分ということになる。
しかしやっぱり霊芝のほうが効くというのは、薬効はβグルカンだけによるものではない、ということだろう(ちなみに当院でお分けしている五井野プロシージャ―にも霊芝が配合されています^^)。

グリシンは以前のブログで、ベンゾジアゼピン系睡眠薬・抗不安薬の離脱の際に助けになると紹介した。
これは確かに効く。当院でグリシンとタウリンとイノシトールをブレンドしたサプリをオススメしているが、これで睡眠薬をやめれたという人もいる。
グリシンは非必須アミノ酸で体内合成可能だが、補うことで不調が改善する人もいるようだ。

アザミは漢方では利尿、解毒、強壮剤として、西洋でも古くからハーブとして使われてきた。ドイツでは消化不良、慢性肝炎に対する有効性が公的機関から認められている。
ノアザミの葉は普通に食べてもいいレベルだから、安全性としてはまったく問題ない。変な肝炎治療薬を飲むくらいなら、そこらへんのアザミを食べてるほうがマシ。

クルクミンにしろクロシンにしろ、どちらも染料・着色料なのがおもしろい。色というのはあくまで視覚的要素であり、体への生理作用薬理作用どうのこうのと無関係のように思えるけど、これは違う。たとえばアーユルベーダ医学では、色にパワーがあることは当然のこととされている。
黄や赤は暖色である。太陽の色である。光が自然界を活気づかせるように、暖色には循環系の働きを高め、強壮作用、抗うつ作用がある。
一方、癌は何色をしているか、ご存知ですか?
ほとんどの癌は白い(シモンチーニ氏は、この色調から「癌はカビである」との着想を得た)。
体内に存在する不自然なほどの「真っ白」に対して、「黄」や「赤」が本来の体の色に近づけようとする。抗癌作用は、このように「色と色の戦い」と言って言えなくもない。

マンノースが抗癌作用を示す機序は、なかなか独特だ。
マンノースは、分子構造的には、「ほぼグルコース」。この、ほぼ、というところが大事で、グルコースそのものであっては、癌細胞増殖のエサとなる。
しかし「似て非なるもの」だから、癌細胞は混乱する。増殖の栄養にしようにも、細胞内にうまく取り込めない。結果、抗癌作用を発揮するという。おもしろいね。
呼吸器感染症でもなく表皮感染症でもなく、特に尿路感染症に効く、というのも一風変わっている。ついには「尿路感染症対策に」という売り口上で、サプリまで販売されている。
食品としては、こんにゃく、果物、アロエなどに含まれているが、含有量としてはそれほど多くない。
こんにゃくをドカ食いするわけにもいかないから、サプリとして摂るのもありだろう。

参考
“Proof for the cancer-fungus connection”(James Yoseph著)

Why

2020.3.10

男が男に惚れる、ということがある。
もちろん、変な意味ではない。
「この人のビジョンに共感した。自分に何かできることがあるのなら、是が非でもこの人に協力したい」
そういう衝動は、誰しも一度は感じたことがあると思う。

どういう人間が、人を惹きつけるのだろうか?
ルックス(アイドルみたいに恵まれた容姿?)、身体能力(誰にも負けない腕っぷしの強さ?)、宗教家的素質(持って生まれたカリスマ性?)。
いわゆる魅力には、様々な要素があり得るだろう。
しかし、Simon Sinek氏の分析は違う。
人を強く惹きつける人物は、ことごとく「Whyから出発している」。一方、俗物はWhatから始める。
非常におもしろい分析だと思った。

この視点で見れば、確かに、選挙で当選した議員は皆、演説で上手にWhyを主張していた思う。山本太郎しかり、立花孝志しかり。
「あなたを幸せにしたいんだ」「NHKをぶっ壊す」
どちらのメッセージも、簡潔で理解しやすく、”思い”が乗っかっている。冷静に聞けば、How(どうやって)に関して両者ともツッコミどころ満載なんだ。「できるわけないよ」批判することは簡単だろう。
それでも、彼らの主張が大衆の支持を得たのは、彼らのWhyに強い熱意がこもっていたからだ。
最近の立花さんはずいぶん迷走している印象だけどね^^;

キングコングの西野亮廣も、講演家の鴨頭嘉人も、上手にWhyを使っていると思う。西野氏は「ウォルト・ディズニーに勝つ」、鴨頭氏は「日本人全員を話上手にする」ということを目標に掲げている。
まず実現不可能な目標である。でも、それが現実的であるかどうかは、ほぼ関係ない。夢物語であってもかまわない。むしろ「ちょっと背伸びしたら叶うんじゃない?」ぐらいの卑近な目標であってはいけない。
一見荒唐無稽に思える目標の実現に向けて、夢を語り、真剣に活動する。そういう姿にこそ、人々は共感する。
西野氏や鴨頭氏が成功している理由がよくわかる。彼らは確かに、Whyから出発している。

しかし個人的には、最近見た動画で一番胸にグッときたのは、上記の誰の動画でもない。
レペゼン地球のDJ社長の動画『好きなことで、生きていく』に、素朴に感動した。
この人の他の動画はずっと前から見ていた。テキーラを一気飲みしたり、ドッグフードを食ったり食わせたり、しれっと差別用語を連発したり^^ハチャメチャで、おもしろかった。「テレビがユーチューブに負けている」ということの意味が、レペゼン地球を見ているとよくわかる。あんな芸、テレビで絶対放送できないよね^^;
下記の動画は、いつもの彼らと趣向が違って、DJ社長が一人で語る。どんな漫談を聞かせてくれるものだろうと口元に笑顔の準備をしつつ見ていたが、予想は裏切られた。いい意味で。この人がどんなふうに人生を切り開き、今の自分を確立したか、その秘訣を惜しげもなく公開している。
40分以上の長い動画だけど、見終わる頃には、この人のことを好きになっていた。
「人に使われたくない」ずいぶんチャラいWhyだと思う。キング牧師の「私には夢がある」の壮大さとは格が違いすぎる^^
それでも、感動した。人を信じたり人に騙されたり。苦境に陥ってもくじけず、何度でも立ち上がる。何て強い人なんだ、と思った。この人は、ユーチューブという時流に乗ってたまたま成功したのではない。他の分野に行っていたとしても、その芯の強さで、きっと成功していただろう。
Whyに共感すると、ファンになってしまうね。
しかし、こんなにコテコテの博多弁を長時間聞いたのは初めてだった。不思議と、神戸弁に似てるんよねぇ。

僕のWhyは?
やっぱり「患者を救いたい」、これに尽きると思う。
この思いがなければ、お気楽な勤務医の身分を捨てて開業するなんてあり得なかった。毒みたいな薬を処方しないといけない罪悪感に耐えかねて、本当に人を救う医療を求めて、開業に踏み切ったんだ。
なかなか立派なWhyだと思う。でも、誰も共感してくれないけどね^^;

真菌、コレステロール、癌27

2020.3.10

健康とは何なのか、を知るためには、健常者だけを見ていては分からない。健康の意味は、病気との比較によって、明瞭に浮かび上がってくるものである。
このあたりの事情は、トルストイの言葉「幸福な家庭はすべてよく似たものであるが、不幸な家庭は皆それぞれに不幸である」と通じている。作家は、不幸な人々が自分の逆境をどう生き抜こうとするかを描くことで、人生における幸せの意味を提示する。
トルストイの表現を踏まえれば、「健康な人は皆よく似たものであるが、病気の人は皆それぞれに病気である」と言える。
医者の務めは、様々に異なる病気を考察して、健康とは何なのかについて答えを提示することだろう。

これは弁証法的な思考そのものである。
生命とは何か。その対極とされる、死とは何か。一方だけを見つめても、答えは出ない。
しかし、ヘーゲルはそれらのテーゼを突き合わせることで「生命は、その内部に、死を宿している」という止揚(アウフヘーベン)を得た。
「アウフヘーベン?あのおいしいケーキのことか!」いや、それは恐らく、バウムクーヘンのことですね^^;

どういうことか?
生命は、生まれた瞬間から死に向かって走り始める。盛者必衰。生とは、致死率100%の病である。
死は、どこか遠くにあるのではない。僕らの内側にしっかり根っこを張っている。年々大きく膨らんで、やがて僕らを飲み込む。それが死である。
まるで比喩のように思われるかもしれない。しかしこれが比喩どころか、科学的に極めてリアルな実態描写であることを示したのが、ガストン・ネサンである。

レイモンド・ライフやガストン・ネサンは、自身の開発した顕微鏡によって、生命の本質をCWDs(あるいはソマチッド、マイコプラズマ、どのように呼ぶのであれ)に見出した。
病気は、どこか遠くから来るのではない。すでに内側に、その種が用意されている。
体内環境の悪化(酸性化)が、休眠状態にある芽胞(CWDs)の発芽を促し、体の腐敗が始まる。本来健康体であれば7.4に維持されたpHが、病勢とともに低下し、死ぬ頃には7以下になる。
そう、CWDsは、生死を司る番人である。

繰り返すが、死はどこか遠くにあるのではない。
死と生のせめぎ合いは、僕らの体内で毎日行われている。
細胞が生まれては死に、また生まれては死に。
僕らはこの争いに負けるだろう。最終的には死の勢力が生を飲みこんで、僕らの体は腐敗し、土に還るだろう。
そう、「答え」は分かっている。それなのに僕ら、生きようとする。
なぜ生きるのか。
必滅の肉体である。仮の宿に一時泊まって、またどこかに去って行く。何の意味がある?一体人生とは、何なのか?

このテーマはおもしろいが、ここでは深入りしない。
ただ、色即是空 空即是色(実体は空っぽで、空っぽは実体である)を教える般若心経が、最後のほうで、真実不虚と説いているのは、希望のように感じられる。
そう、意味はあるんだよ。簡単にニヒルに陥ってはいけない。

必定の負け戦である。それでも、この人生を生き抜くことには、意味がある。
そして、よりよい生き方(あるいは死に方)というものが、確かにある。どのようにすればよいか?
そのヒントはCWDsにある。
どうすれば健康的に生きることができるか、CWDsの挙動はその答えを示唆している。

ネサンは搾りたてのニンジンジュースのなかに、無数の微小な分子(ソマチッド)が「踊っている」のを発見した。
彼が自家製の顕微鏡の下に見つめていたのは、生命の躍動だった。しかし農薬や化学肥料を散布されて育ったニンジンでは、ソマチッドの躍動が乏しいことにも、彼は気付いた。

野生の草食動物は、癌にならない。そればかりではない。野生動物の群れを観察してみるといい。どれが若い個体で、どれが老齢の個体であるか、ほとんど見当がつかないだろう。
一方、街に出て人間の群れを見よ。若者と老人の区別は、一目瞭然だろう。
ここには、よりよい食へのヒントが隠れている。
老いは不可避だと思われているが、そうではない。加齢(aging)によって、老け込む(senile)とは限らない。両者を分ける要因のひとつは、食事である。
ソマチッドを豊富に含むものを食べていれば、老けることはない。生き生きとした老年を迎え、穏やかな最期を迎える。ピンピンコロリの秘訣は、ソマチッドにあった。

胃潰瘍(および十二指腸潰瘍)は、ピロリ菌(Helicobacter pylori)によって起こるとされている。つまり、感染症であるから、治療として抗菌剤によるピロリ除菌が行われている。
本当だろうか?
1949~1952年にかけて、チェニーは100人以上の消化管潰瘍の患者に対して、生のキャベツジュースを飲むように指示した。
効果は劇的だった。キャベツジュースを飲み始めて6日から9日で、患者の全員が治癒した。
彼はこの治療効果を、キャベツに含まれる何らかのビタミンによるものと考え、それを”ビタミンU”と名付けた(UはUlcer(潰瘍)にちなむ)。
「キャベツを食うだけで、感染症が治ってたまるものか」一般の消化器内科医は言うだろう。
しかし、事実は事実である。「キャベツを食うだけで、感染症が治った」のである。
しかし彼らはこの事実を認めない。彼らにとって「胃潰瘍はピロリ菌感染症である」というのはもはや宗教的教義であり、いまだに堂々とピロリ除菌を行っている。
『胃潰瘍のビタミンU療法』
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/13276831

後の研究で、アブラナ科植物(キャベツ、ブロッコリー、カラシナ、チンゲンサイ、カブなど)に含まれるスルフォラファンには抗菌作用、抗酸化作用、抗癌作用があることが示されている。
何も分析的に難しく考えることはない。
新鮮な生野菜に含まれるソマチッドを補充する。結局、野生動物が当たり前に行っていることに立ち返った、というだけの話である。

菜食主義が健康に至る唯一の道、と主張しているわけではない。
ネサンは人間の血液やリンパ液のなかにも、躍動するソマチッドを見出した。
草食動物を屠る肉食動物を見よ。彼らも見事な”ピンピンコロリ”である。多くの現代人が加齢の果てに迎えるみじめな晩年など、彼らにはあり得ない。
飼い犬にはドライのドッグフードばかりではなく、ときどき生の鹿肉やラム肉をあげよう。それだけで”内なる野生”がよみがえり、健康的な老年を迎える一助になるだろう。

参考
“Proof for the cancer-fungus connection”(James Yoseph著)

真菌、コレステロール、癌26

2020.3.9

忌避すべきマイコトキシン毒物源として、James Yoseph氏は以下の5つを挙げている。
1.マイコトキシン(カビ毒)に汚染された食材および建物
2.薬
3.職業曝露
4.血液の酸性pH(特にコーラなどの炭酸清涼飲料)
5.過剰なアルコール

具体的に見ていこう。
1.について。
神経難病(ALS(筋萎縮性側索硬化症)、パーキンソン病、多発性硬化症)の患者は、誤診を受けている。彼らの真の病名は、マイコトキシコーシス(真菌中毒症)である。
医者がしたり顔にいう「遺伝性疾患です」などという説明を、患者本人も家族も、真に受けて不安に思うことはない。
治療は、まず何よりも、カビ毒を含む食品を摂らないことである。

2.について。
カビ毒から作られる薬は多い。「毒を以て毒を制す」ことを意図したアプローチであるが、その結果は、治癒するどころか、「カビ毒にやられるだけ」である。
具体的に挙げるとなれば70種類以上にもなるが、特に以下のものである。
コレステロール降下薬(スタチン系)、降圧薬(メチルドパ、ヒドララジンなど)、抗菌薬(スルファジアジン、ミノサイクリン、イソニアジドなど)、抗不整脈薬(キニジンなど)、麻酔薬(プロカインアミドなど)、免疫抑制剤(シクロスポリンなど)、抗精神病薬(クロルプロマジンなど)

3.について。
マイコトキシンは「真菌由来生物学的防除剤(FBCA)」として、除草剤や殺虫剤として一般に流通している。
FBCAは「天然」の殺虫剤と銘打たれている(なるほど、カビ毒由来のものだから、天然と言って言えなくもないが)。
過去数十年にわたって、収穫後の作物に虫除けのために、果物の賞味期限を延ばすために、運動場の除草のために、我々はあらゆるところにこのカビ毒製品を噴霧している。
当然、FBCAと神経疾患の関係性を示唆する研究は多い。
『イタリアのプロサッカー選手間でのALS発症リスクの大幅な増加について』
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15634730
1970~2001年にイタリア1部、2部リーグに所属した男性プロサッカー選手7325人を追いかけたコホート研究。
1980~1989年と1990~2001年にプレーした選手で有意にALSの発症が多かったが、1970~1979年にプレーした選手ではそのような傾向は見られなかった。
この統計をどう読むべきか?
「サッカー選手はヘディングをするせいで、後年神経疾患にかかりやすい」などと言われる。確かに、接触・転倒などでフィジカル面に激しい負担のかかるアメフトの選手ではそういう傾向があるようだ。
しかし、この傾向に、スタジアムの芝生管理に噴霧する除草剤が関与している可能性は?
「1970~1979年にプレーした選手ではそのような傾向は見られなかった」というのが大きなヒントで、80年代以降、けったいな除草剤が導入された可能性は?
スポーツが悪いのではなく、その周辺的な要素が病気の可能性を高めている可能性は、けっこう高いと思う。川渕チェアマン、そのへんも選手に気を遣ってあげて!

『スウェーデンにおける職業とALS』
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/1887762
オフィスワーカー(会社員)、農業従事者、医療従事者、いずれも職業環境からカビ毒に曝露する可能性はあるだろう(会社のエアコン、農業なら殺虫剤・除草剤、病院など)。

『イタリアフェララ州における農業従事者とALSについて(1964~1998)』
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15995797
農業をやっていた人では有意にALSの発症率が高かった。
農家よりもまず、一般の消費者の意識改革が必要だろう。
一般消費者が「虫食いのない、きれいに大きく育った野菜が欲しい」などと言うものだから、農家のほうでも、売れる野菜を作るため、農薬や化学肥料を山ほど使う。
結果、そういう野菜を食べて一般消費者が健康を害するのはもちろんだが、農家のほうでも悪影響を受けずには済まない。
木村秋則さんは、奥さんがリンゴに散布する農薬で体調を崩すことをきっかけに、有機栽培の道を模索し始めた。この話から僕らが汲み取るべき教訓は多いと思う。

『職業曝露とALS~集団ベースの症例対照研究』
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9199537
農業従事者におけるALSと農業化学物質(agricultural chemicals)曝露によるALSの増加がはっきり示されている。疫学の威力がこれでもかというくらい説得力を持った研究だと思う。
しかし、誰もこの研究のことを知らない。「これでもか」というくらい黙殺されている。消費者もだけど、農薬の害をモロに受けるのは農家さんだよ。

4.血液の酸性pH
厚労省は、日本国民の健康を思うのなら、妙な薬を許認可するよりも先にまず、コーラの販売を禁止すべきだろう。ダイエットコーラもあかんぞー。
コーラに含まれるリン酸の含有量は飛びぬけていて、健康な血液の1万倍の酸性度である。そもそも心臓はアルカリ性の血液を供給されて機能するアルカリ電池のようなものである。
甘い炭酸飲料を、特にすきっ腹で飲めば、胃壁からすばやく吸収されてすぐに血流に乗る。
「胃液の酸性度はコーラよりも高いんだぞ」などと得意げに説いてコーラの危険性を軽視する人がいる。まったくわかっていない。空腹時に飲むコーラが恐ろしいのは、膵液が分泌されないことだ。
普通の食事を摂りつつコーラを飲むのであれば(それも関心しないが)、消化管の蠕動運動が刺激されて、胃酸が分泌され、次いで膵液が分泌される。膵液は強いアルカリ性酵素を含み、コーラや胃酸などの酸性物質を中和する。
そういうバッファーなしに血中に一気に酸性物質が流入すれば、骨や筋肉に蓄積されているミネラル(カルシウム、マグネシウム)を切り崩して中和に努める。この状態が慢性的に続けばどうなるか?
ミネラルが骨から流出して骨粗鬆症に、筋肉から流出して線維筋痛症を来す。骨や筋肉がダメになって、神経は大丈夫という道理がない。糖尿病からくる末梢神経障害や多発性硬化症、果ては癌も起こり得る。
大人はともかく、子供は癌にならないだろう、と思いますか?とんでもない。身近に白血病のお子さんがいれば、尋ねてみるといい。「一日にどれくらいコーラを飲んでいましたか?」と。
コーラを10秒で一気飲みするハイキングウォーキングのあの芸人さんとか、絶対ヤバいと思うんよね(´Д`)

5.過剰なアルコール
これは僕のことですね^^;機会飲酒者だけど、飲むとなればとことん飲んでしまう。
アルコールの代謝プロセスでビタミンB群や各種ミネラルが消耗するリスクはもちろん、たとえば穀物から醸造したアルコール(ビールなど)であった場合、穀物に付着するカビ毒がそのまま製品に混入している可能性がある。

James Yoseph氏が提唱する「防御」法は以上である。
次回は、「攻撃」、つまり、積極的に摂取したい栄養成分について紹介しよう。

参考
“Proof for the cancer-fungus connection”(James Yoseph著)

真菌、コレステロール、癌25

2020.3.9

マージャンで勝つコツは、いかに大きな役を上がるか、ではない。
それは、「振り込まないこと」である。
自分の手を作ることも大事だが、それ以上に、相手に手を作らせてはいけない。
マージャンは4人でプレーする。だから、自分が上がる確率は、ざっと4分の1だ(流れることも多いけどね)。
たったの25%、である。全然高くない。
だから、基本、マージャンというのは、「上がれないものなんだ」と認識しておかないといけない。
もちろん攻めの姿勢は重要で、それが根幹ではある。しかし、まずマスターすべきは、降り方のほう。
いかに相手に振り込まず、かつ、自分の手作りもおろそかにせず、回し打ちするか。
誤解されがちだが、マージャンの強い人は、「デカい手をよく上がる人」ではない。確率的にいって、幸運な配牌やツモに恵まれ続けるはずがない。
基本は、苦しい状況をしのぐ防御である。かつ同時に、一方的に殻に閉じこもるわけではなく、ここぞというときには激しく攻める。
その使い分けが、マージャンのうまさなんだな。

このあたりの呼吸は、将棋も似ている。
プロの棋譜を見ていると、玉の守りをおろそかにしている棋士はいない。
美濃囲いや船囲いで玉を固めてから、攻め始める。ときには居玉で殴り合うような将棋もあるが、例外的だ。
もちろん、棋士には個性がある。攻め主体の棋風の人もいれば、受け将棋が持ち味の人もいる。
「相手の玉を詰ませるのが将棋なのだから、受けてばかりでは勝てないのでは?」と思うかもしれないが、もちろん全く攻めないわけではない。
相手の攻めを受けきってから(これを「受け潰す」という)、じっくり反撃に転ずる、というスタイルがあって、やられてみるとけっこう厄介なんだ。

ギャンブルには人生の縮図のようなところがある。
マージャンや将棋から人生に生かせる教訓があるとすれば、そのひとつは、攻めと守りのバランスだろう。(※マージャンも将棋も、リアルのお金を賭けてはいけません^^)
金をかせぐこと(攻め)も重要だが、ムダな出費を抑えること(守り)も重要だ。
健康についても、同様のことが言える。
体にいい健康食材を積極的に食べること(攻め)も重要だが、そもそも体に悪いものを口にしないこと(守り)のほうが、はるかに重要だったりする。
近年ブームの高タンパク食では肉を食べまくり、ベジタリアンでは野菜を食べまくり、オーソモレキュラーでサプリを飲みまくり、という食事法(「何を食うべきか」)がある一方、逆に、糖質制限、グルテンフリー、果ては断食など、忌避を主体とした食事スタイル(「何を食わざるべきか」)もある。
極端に徹すればチンイツや国士無双ができるように、状況によってはバランス派よりも極端派のほうが成果をあげることもあるだろう。

食事に関して、個々人の体質の違いがあることは当然だが、それでも、健康という目標を達成する上で万人に有効な戦略があると、個人的には思っている。
それは、まず、砂糖をはじめとする精製糖質と小麦(有機全粒粉も含め)を摂らないことである。
複合炭水化物(果物、サツマイモなど)も含めた一切の糖質を摂らない「断糖」スタイルは、low T3症候群が起こる可能性があって、さすがに極端すぎる。ときどき適量の米を食ったからといって、バチは当たらないよ。
小麦については、数十年前にロックフェラー財団が大幅な品種改良によりパンコムギを作ったが、今やこれが世界に流通する小麦の99%を占めている。以後、グルテン不耐症など、腸・免疫系機能の破綻に由来する疾患が激増した。もはや小麦の品種自体がアウトなのだから、有機であれ何であれ、基本、「もう小麦は食えない」と諦めることだ(実は、古代種のヒトツブコムギやフタツブコムギなら問題ないが、ほとんど手に入らない)。
実際、小麦を食べないという、ただそれだけのことで、多くの身体不調が改善する。小麦断ちは、一生心がける食事スタイルとして、採用する価値は充分ある。
子供たちが毎日給食で半強制的にパンと牛乳を食べさせられているけど、あれはどうにかならないものかな。

多くの先生が、それぞれの立場から牛乳の危険性を唱えている。
疫学(癌などの慢性疾患の発症率が上昇)、内分泌系(ホルモンバランスの異常をきたし性腺(前立腺、卵巣、乳房)の癌が増加、骨粗鬆症の増加)、食育(「給食でごはんのときも牛乳を飲ませるのは、食事のセンスとしてどうなのか?」)など、どれも一理ある。

James Yoseph氏の主張は、「穀物と牛乳はカビ毒汚染の最大のリスク食材」というもので、この着眼もおもしろい。
「穀物(トウモロコシ、小麦、ナッツなど)にカビ毒(fumonisin、penetrem、territrem)が含まれていることは珍しいことではなく、それどころか極めてありふれたことである。
特に飼料を大量に食べる家畜ではマイコトキシコーシス(真菌中毒症)の罹患率が高く、そうした畜牛のミルクが体に悪影響を及ぼすのは当然のことである」

そう、同氏が提唱する健康法は、まず、「攻撃よりも防御」である。つまり、何かを摂取して治療に努めよう、というよりも、毒物を摂取しないことである。
忌避すべきマイコトキシン毒物源として、彼は以下の5つを挙げている。
1.マイコトキシン(カビ毒)に汚染された食材および建物
2.薬
3.職業曝露
4.血液の酸性pH(特にコーラなどの炭酸清涼飲料)
5.過剰なアルコール

長くなったので、これらの毒物源についての説明は、次回にしよう。

参考
“Proof for the cancer-fungus connection”(James Yoseph著)

国語2

2020.3.7

紳士の実感がこもったグチを聞いた。
ゆとり世代の部下の能力があまりに低いことにうんざりして、その反動として、逆に学歴の重要性を認識された、という。
紳士ご自身は自分の学歴の低さをどこかコンプレックスに思っているふしがあったが、話を聞いていて、ジアタマのよさが伝わってきた。
真剣なグチなんだけど、どこかユーモアを含んだしゃべりで、聞いているこちらとしては、笑いながら相槌を打つ。グチを聞かされている、という不快感はない。
勉強という枠組みでは必ずしも力を発揮せず、代わりにトークやユーモアセンスで才能を感じさせる人がいるものだが、紳士はまさにそういう人だった。

飲み屋のバカ話なので総じて笑いながら流したけれど、紳士の話に内心異議を唱えたいところもないわけではなかった。
紳士は「一周回って、やっぱり学歴大事」という認識に至ったが、僕は「勉強ができるのに無能」という人をけっこう見てきた。学校秀才っていうのかな。学校の勉強ができるっていう、ただそれだけの人。応用力がないし、人間的におもしろくもない人。
そういう人を見ていると、どこかの教育評論家がいう「学歴ではなくて、人間の内容こそ大事」という意見も捨てがたいと思う。

学校のテストというのは、作問者がいる。そういう「誰かの枠組み」のなかでいい成績を目指して競い合うのが学歴社会で、それはそれで、ちょっとした知的トレーニングにはなるのかもしれない。でも世の中の問題には、「答えのない問題」のほうがはるかに多い。
学校で学ぶのは、あくまで基本にすぎず、金科玉条のように押し頂くようなものではない。学校で学んだ知識なんて、リアル社会ではいまいち使えないことが多いもので、個々具体的な状況にどう対処していくかは、自分で知恵をしぼって考えていくしかない。
結局、守破離なんだな。いろいろ試行錯誤して、自分なりのスタイルを作って飛躍していけるかどうか、そこがポイントだと思う。
いうて、僕も全然できてないけどね^^;

個人的には、国語はずっと苦手だった。成績は別にして、国語という科目に得意意識が持てなかった。中学の頃からそうだし、高校でもそう。
得点能力は悪くなかった。センター試験の国語とか、ほぼ満点だった。でも、得点能力と得意意識は、僕の場合、ほとんど相関していない。その点、数学は好きだし、成績もよかったんだけど。国語に関しては、ついに自信を持てないまま、学校教育を終了してしまった。
「あんなにたくさんブログで文章書いてるのに、国語が苦手なんて、嘘やろ」と言われるけど、本当。「筆者の言いたいこと」を客観的に読み取るのではなくて、思いっきり自分に引き寄せて、自分のまな板の上に乗っけてから解釈する、みたいなところがある。誰よりも深く理解したつもりでも、試験問題という形になると、正しい選択肢を選べなかったりする。そういうのが嫌で、得意意識が持てないんだと思う。

森毅先生が、何かのエッセーで書いてた。
どこかの高校の国語の入試問題で自分の文章が使われた。その問題を解いてみたところ、ほぼ全問正解だったが、唯一、最後の一問(「傍線部について、筆者の意図に最も近い選択肢を次の中から選べ」)だけ、間違えた。解答・解説集を読んで、納得した。「なるほど、俺はこういうことが言いたかったのか」と。
すごい話だと思わない?筆者でも満点とれないんだよ?^^;
でも国語という科目は、こういうものなんだと思う。著者の意向を超えたところで展開される忖度合戦、みたいなところがある。評論文ならまだしも、詩となれば、作問者の解釈次第で解答が揺れることはざらにあるだろう。
谷川俊太郎はこういう状況に業を煮やして、学習塾大手(希学園とSAPIX)を訴えた。
『作品、勝手に受験問題集に 谷川俊太郎さんら提訴』
https://blog.goo.ne.jp/kuyan2/e/a7d718fd1c531f38b352c2e1535ac0d5
受験業界関係者のなかには「自分の作品が模試や入試で使われ、多くの学生に読まれることは著者にとって名誉なことだろう」と考える人さえいるが、とんだ思い違いである。
自分の詩を、勝手に一部空欄にされたり、横に傍線引かれたり、「作者の気持ちとして正しいものはどれか、選べ」とか、勝手に気持ちを推測されたり。作者に対して、失礼極まりないことだと思う。
ただ、この一件以後、谷川俊太郎は受験業界から「要注意人物」としてマークされ、彼の詩が受験に出ることはぱったりなくなったという。
これは、谷川さんにとって、よしわるしじゃないかな。僕が谷川俊太郎の詩を知ったのは、塾の国語の問題集を通じてだった。「なんてきれいな言葉を書く人だろう」と思って、そこから彼の詩集を手に取った。今後、受験問題集をきっかけにして谷川俊太郎の魅力に気付く人はいなくなったわけで、それはそれで寂しいことじゃないかな。