院長ブログ

本当の死因

2020.3.17

心臓発作で急に亡くなった政治家や有名人、といえば誰が思い浮かびますか?
これは、普通の亡くなり方ではない。健康な人は、急に心臓が止まったりしない。なぜ、こんなことが起こるのか?
人間の病態生理には必ず理由がある。心疾患による死亡であれば、死亡診断書には具体的にその死因(心不全以外)が記載されるべきだけど、多くの場合、心不全の背景は不明である。
なぜ「不明」に終わってしまうのか?
医者の無知がその一因だと思う。

たとえば、放射線被爆によって心疾患や糖尿病が起こり得ることは、現在の医学部教育では教わらない。
動物実験で明らかに示されているのに、広島や長崎、チェルノブイリの被爆者の研究で明らかに示されているのに、放射能によるそういう毒性は「ないこと」になっている。
ストロンチウム90が体内に取り込まれれば、ベータ崩壊して(放射線を放出して)イットリウム90になり、骨、肺、心臓、生殖器などに移動するが、最も高濃度に蓄積するのは膵臓である。
各臓器に取り込まれたイットリウム90はさらにベータ崩壊を起こし、各臓器の内部被爆を引き起こす。
骨の異常は白血病、心臓の異常は心停止、生殖器の異常は不妊や奇形児、膵臓の異常は糖尿病、膵臓癌という具合に、様々な症状として現れる。
ストロンチウム90の物理学的半減期は30年、特に骨に取り込まれたストロンチウムの生物学的半減期は50年である。体内からなかなか排出されず、ゆっくり体をむしばむことになる。
年単位で仕込まれた時限爆弾である。なるほど、「ただちに影響はない」かもしれない。
しかし、その長期的な毒性を軽視すべきではないし、そもそも毒性について「医学部で教えていない」なんていうデタラメがあってはならない。
しかしそのデタラメがリアルなのが、日本の医学部教育である。だから日本の医者は急な心停止を見ても、死因として「放射線被爆」という鑑別診断を挙げようがない。
「教えられていないから、わからない」まぁ当然の話だな。

なぜ教えられていないのか?
この理由は様々だろう。政府の意向、製薬会社の思惑などもあるだろうが、ここでは、軍事的な観点から考えてみたい。
そう、「かつては軍事機密に属したが、後に一般に公開された技術」は数多い。
有名どころではインターネット(中枢が存在しないことにより、一部の通信経路が破壊されても迂回して情報伝達ができる)、医療用エコー(潜水艦の場所を探索するソナーの技術を応用)、電子レンジ(軍事用レーダーを転用。実際アメリカで販売当初の商品名は『レーダーレンジ』だった)、カーナビが挙げられる。
もちろん、公開されずに軍が機密として秘匿している技術も無数にある。
ただ、さすが民主国家アメリカだなと思うのは、情報公開請求に対して、ときどきびっくりするようなカミングアウトをすることである。
2006年12月、アメリカ陸軍は極秘にしていた電磁波兵器の存在を、以下の文書(“Bioeffects of Selected Nonlethal Weapons”)のなかで公表した。
https://www.wired.com/images_blogs/dangerroom/files/Bioeffects_of_Selected_Non-Lethal_Weapons.pdf
電磁波によって幻聴やてんかんを起こしたり、果ては殺すことさえできる。
当局にとって不都合な言動を行う人物を、あからさまなやり方で殺すことは、見せしめの場合を除いて、近年ではほとんどない。
たとえばジョンFケネディーがパレードの場で暗殺されたが、VIPをああいう衆人環視のもとでの殺すということは、21世紀においてはまずあり得ない。
なぜか?
そういう殺し方は、「合わない」んだ。
多くの関係者が動いて殺人のおぜん立てをするとなっては、秘密保持が難しい。どこでぼろが出ないとも限らない。真相に迫ろうとするジャーナリストが後を絶たない。
つまり、派手な殺し方は、当局にとって、後処理が何かとやっかいで、わずらわしいことこの上ない。
何もそんな殺し方をすることはない。もっとスマートな方法がある。
たとえば、対象者を癌に罹患させることもできるし、心臓発作を起こさせることもできる。自然死を装うことができるわけだ。
『心臓発作や癌を人為的に起こして対象者を暗殺するCIAの手口』

CIA Targeted Assassinations by Induced Heart Attack and Cancer

たとえば、アーロン・ルッソ(911の秘密を曝露)は膀胱癌で、金子勇(ウィニー開発者)は心筋梗塞で、安保徹(「薬をやめると健康になる」と主張)は大動脈解離で亡くなった。
そういうことになっている。
そういうことにしておいたほうが、世の中はきっと丸く収まるだろう。
ただ個人的には、そんなふうに丸く収めたくないと思っている。
「静かな反乱」が起きればいい、と思っている。そしてそういうことは可能だと思っている。つまり、こういう知識が多くの人にとっての常識になるといい。
自然死のように殺す兵器がすでに存在し、実際に使用されているのだという事実が、多くの人の知るところになれば、当局としても手を下しにくくなる。つまり、大衆の知識が抑止力として働くことになる。
勇気のある告発者が、こんなふうに殺されてはいけない。
安保先生みたいな本物の医療者が殺されてしまったことが、僕はほんまに許せへんのよ。