院長ブログ

東京

2018.12.24

「もうすぐ羽田につくよ。ほら、外を見てみなよ。
下には相模湾が広がっている。あるいはすでに東京湾かな。
神戸から離陸して、まっすぐ羽田に直行すればいいものを、ずいぶん南に迂回して、何なら千葉上空を通過して、ようやく羽田に到着する。
なぜこんな遠回りをするか、わかる?」
風向きの関係かな。
ほら、神戸空港から離陸するときは、羽田に向かう飛行機なのに、いったん西側に向かって離陸するでしょ。
風の力を利用して上昇し、それで旋回して東に向かうっていう。
離着陸のときは風の影響が強いから、気象条件とかを考慮して、一番安全に着陸できる方向から着地するんじゃないかな。
「おもしろい答えだが、ブッブー。違います。
台風並みに強い風の日ならともかく、今日みたいに天気のいい日は、航路は決まっている。
西から羽田に着陸する飛行機は皆、こうやってわざわざ迂回して羽田に着陸することに決まっている。なぜか。
それは、純粋に政治的な理由だ。
横田基地があるからだよ。
基地上空は米軍の管制下にあるから、勝手に飛んではいけないんだ。基地上空というか、埼玉や群馬上空も含めてだけどね。
この一事をとってみても、日本がどういう国か、わかるだろう。
敗戦国なんだよ。
主権なんてあったものじゃない。
この遠回りのせいで、不必要にフライト時間がのびる。その分ガソリン代もかかるから、運賃に上乗せされている。
アメリカ様のために国民は負担を強いられているわけだよ」

天王洲アイル駅。
おもしろい名前の駅だね。この、和と洋をむりやりくっつけた感が笑
今、高輪ゲートウェイ駅でもめてるけど、天王洲アイルより悪くないと思う。
「私鉄だから許されるところもあるだろうけど、高輪の場合は天下のJRだからね。
それに、名前自体への違和感もさることながら、命名の経緯に批判が多いんだ。公募で名前をつのっておきながら、上位100位にも入らないような名前で決定してしまった。
一体何のための公募だったんだ、結論ありきだったんだろう、って批判されても仕方ないよね」
人間、何にでも慣れるものだよ。開業して一年もしたら、誰も何も言わなくなるだろう。
しかし大阪でいうと、天下茶屋駅、って初めて聞いたときは、何だか妙な感じがした。
電光掲示のローマ字でTENGACHAYAとか見たらね。性玩具の名前が駅名に隠れてるって、世界で唯一じゃないかな。
「それはあつしの感性が毒されてるだけ笑。
しかし駅名それ自体は普通のはずなのに、こちらの感覚の変化によっておかしくなる、ということはあるかもね」

「ずいぶん遅いじゃない。どこで何してるの?
仕事はもう終わったんでしょ?」
降りる駅、間違えた!
電車のなかで将棋のネット対局やってて、集中しすぎてて。
調布で降りるべきところ、府中で降りちゃって。
「もう、何やってるんだよ。調布で待ってるから早く来てね」
チョーフとフチュー、何か似ててまぎらわしくない?
「全然似てへんわ!」

仕事の合間の昼休み。
何か食べに行こうと思って事務所の外に出たら、ちょうどスタッフと鉢合わせした。
よかったら一緒に食事でも、ということになり、近所のレストランでランチをした。
会計のとき、彼女の分も一緒にカードで払おうとしたら、「カードは5千円以上のご利用からになります」
金額は5千円未満だから、現金で払わないといけないけど、現金の持ち合わせはない。あちゃー。
結果、女性に払わせることになってしまった。ださいなぁ。
普段からいろいろ失敗をする僕だけど、今回の東京でしでかした一番の大ポカは、これ。
次東京に行ったとき、必ずお返ししますね^^;

東京に行ったついでに、その流れでどこかに観光へ行こう、となって、日光東照宮に行って来た。
天下人家康の眠る霊廟にふさわしい、贅のかぎりを尽くしたきらびやかな建築だった。
秀吉もそうだけど、家康もワビサビより、派手なのが好みなんだな。
四百年前の人だけど、権力者の精神性というのはこういうところに残っていて、根は田舎者なんだろうなぁ。
眠り猫の像。
左甚五郎の名作で、夜な夜な歩き出す、という言い伝えがあるということだけど、、、
あんまりリアリティ感じないのは、僕の実家で飼ってる猫の寝姿のほうが何倍もかわいいからかもしれない笑