『NSAIDs誘発性小腸障害におけるミトコンドリア障害』というタイトルの論文をご紹介します。https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3045683/
要約をざっと訳します。
小腸内視鏡を使った近年の研究によって、NSAIDs(低用量アスピリンも含む)が高頻度で小腸への障害を引き起こすことが明らかになった。
NSAIDsによる小腸粘膜障害の機序には、腸内細菌、サイトカイン、胆汁など、様々な要因が関連している。
実験によって、NSAIDs誘発性小腸障害の発症には、ミトコンドリア障害およびシクロオキシゲナーゼ阻害が原因であることが示されている。
ミトコンドリアとは有機体のエネルギー産生において中心的役割を果たす小器官である。多くのNSAIDsは直接的にミトコンドリア障害を引き起こす。
NSAIDsによってミトコンドリアの膜に『ミトコンドリア透過性転移孔』と呼ばれる巨大なチャンネルが開き、これによって酸化的リン酸化の非共役化が起こる。
胆汁酸や腫瘍壊死因子αもこの透過性転移孔を開大させる。
透過性転移孔の開大によって、ミトコンドリア基質からシトクロームCが細胞質へ流出し、これを機に一連のカスケードを経て、細胞死に至る。
つまり、こうしたミトコンドリア障害は、粘膜のバリア機能を破壊し、小腸粘膜の透過性が亢進し、結果、NSAIDs誘発性小腸粘障害のプロセスが進行する。
NSAIDs誘発性小腸障害の予防や治療の有効な手立ては未だないため、今後のミトコンドリア研究の進展が待たれる。

NSAIDs誘発性小腸障害の予防?
簡単だよ。
使わなければいい。それだけの話じゃないか。
現代医学は、簡単な話をムダに複雑化させているだけだ。
「NSAIDsは頭痛や生理痛には手放せない薬。これなしでは私、やっていけない」っていうお母さんは、この薬をすごくいいものだと思っているかもしれない。
あるいは、たかが痛み止め、たかが解熱薬、と軽く考えているかもしれない。
でも甘く見てはいけないよ。
NSAIDsによってミトコンドリアが壊れ、結果、細胞が壊れてしまう。
この論文は小腸でそういうことが起こるって言ってるんだけど、同じことは全身の細胞で起こっている。
脳で同じことが起こればどうなるか。
たとえば子供がインフルエンザで寝込んでいる。親は寝込む子供が不憫で座視するに忍びない。病院に連れて行き、医者に何とか治してやって下さい、と懇願する。高熱を下げようと考えた医者は、NSAIDsを投与する。熱は見事に下がった。
しかし一時的な解熱と引き換えに払った代償は、あまりにも大きかった。
NSAIDsは脳細胞のミトコンドリアを破壊し、引き続いて脳細胞自身のアポトーシスを引き起こし、脳浮腫、やがて意識不明となり、死亡。
でも解熱薬が原因で死亡しただなんて、医者は絶対認めないだろう。

病態としては、ライ症候群による急性脳症そのものであって、つまり、解熱薬が誘因になっていると正しく解釈する医者もいる。良心的で、よく勉強している先生だ。こういう医者は、少なくとも患者を殺さない。
しかし不勉強な医者は、「インフルエンザウィルスによる急性脳症であって、解熱薬は症状に無関係だ」と強弁するだろう。
多くの医者がこんな具合なんだ。
だから、僕は、何度でも言う。
死にたくなかったら、病院に行ってはいけない。
地雷ドクターを引いたら、マジで人生が終わってしまうよ。
高熱で苦しむ我が子に何かしてやりたい親の気持ちはわかる。でも、そういうときでも、子供に生来備わった自然治癒力を信じる、ということができないものだろうか。
水分摂取して、布団にくるまって温かくして、たくさん汗をかくこと。
結局これに勝る治療法はないんだよ。