「世界から貧困をなくし、みんなが等しく豊かな生活を享受できる社会を目指そう」という共産主義の理想は間違っていないと思う。
労働者がとことん搾取され、一部の資本家だけが笑う。マルクスはそういう状況が許せなかったんだな。
しかし悲しいことに、国家が本腰入れて共産主義の理想を実現しようとすると、全然ダメだった。
それは優秀な人を潰すシステムだからだ。
世の中には有能で100稼ぐ人もいれば、10しか稼げない人もいる。国が「個人の能力に関係なく、とにかく労働に対して一律に50支給します」と方針を決めれば、稼げない人にとってはありがたい話だけど、有能な人にとってはバカバカしい。マジメにやってられるか、となって、有能な人は手を抜いて働くようになる。結果、全体の生産が低下し、やがてシステムとして破綻する。

かといって、資本主義が正しいかというと、全然そうとも思えないのよ。
今の日本を見てみなよ。派遣社員が安い賃金で搾取されている。たとえ正規雇用でも過労死するほど働かされ、っていう状況を見れば、もう少し何とかならないか、と思う。

山本太郎の政見放送を見た。
確かに、障害者や経済的弱者が住みよい社会は、万人に住みよい社会だと思う。消費税を廃止し、奨学金の返済をチャラにしてくれるという。実に魅力的な提言だね。
しかし消費税を廃止したら、財源をどこから持ってくるのか。累進課税の強化、と彼はいう。
個人的に、自分がなんぼ稼いでいるのかよく知らない。金の管理はごうちゃんに全部任せているから。しかし累進課税が強化されれば、僕は多分、ダメージを受ける側の人間だと思う。
それでも、山本太郎の語る理想の社会を見たいと思った。
強者と弱者の格差が、富める者と貧しい者の格差が、少しでも解消して、この世にある笑顔が少しでも増えれば、という夢に賭けてもいいような気がした。

『NHKから国民を守る党』の政見放送もおもしろいんだけどね。
僕は家にテレビがないから受信料払ってないんだけど、今後NHKはスマホ持ってるだけの人からも受信料徴収する方針らしい。これはNHK国民なめとるなって思ったから、ここに入れようかなって思った。
けど、山本太郎と比べるとイロモノなんよねぇ^^;

理想の美しさ、というのは確かにある。
冷静に見て、実現は不可能だろう。しかしその実現に向けて、懸命に努力する。そのこと自体、その努力自体に意味がある、という側面もある。
数学には未解決問題がある。多くの数学者がその解決を目指したが、あえなく破れ去った。しかしその過程で、多くの系が生まれた。問題の解決には至らなかったものの、数学の世界をより富ませるような発見が生まれたということだ。
同様のことは哲学でもある。「人はなぜ生きるのか」もちろん、答えはない。しかしこの問いに真剣に向き合うことで、人間の何たるかが浮かび上がり、多くの思想が、小説が生まれた。

答えは、なくてもいい。
その努力が、実現しなくてもいい。
しかし答えに向けて努力する、そのプロセスに意味があるのだ、ということ。

こういう例にならっていうと、僕には夢がある。
普段はこんなこと、言わない。でもこの文脈だから、あえて言おう。
僕の夢は、この世から病気をなくすことだ。
「何をバカなことを言っている。病気がなくなるわけないじゃないか」
多くの人はそう言うだろう。
しかし僕は、全然そう思わない。普通に可能なことだと思っている。
人間は生来食べるべきものを食べ自然に生活していれば、病気にかからないようにできている。
プライス博士が言っている。西洋文明と接触する前の原住民社会では病気らしい病気がまったく存在しなかった、と。先祖代々、古来の知恵が生きた伝統的社会では、現代の難病奇病は存在しなかったのだ。
「西洋文明を一切放棄して、大昔の生活様式に戻れ」と言っているわけではない。
西洋文明の恩恵を生かしながらも、病気にならない方法があるはずだと、僕は考えている。
まず、教育を変えることだ。小学校中学校の義務教育の時点で、便利な文明の利器にはメリットだけではなくてデメリットがあることをきっちり教える。これだけで防げる不幸は相当多いはずだ。
さらに、製薬会社に牛耳られた大学の医学部教育を変えることは絶対的に必要だろう。医者が変わらないと、医学は変わらない。
もちろん僕個人に、そんな巨大なシステムを変える力は到底ない。
しかし、僕は患者に言い続ける。クリニックに来てくれた患者に、健康への道を示唆する。
そうして回復した患者一人一人の意識が変わって、社会が少しでもいい方向に変われば、と思う。

妙な話だけど、明日の選挙、一応の民意として僕もどこかに投票する気でいるんだけど、誰が勝ってもいいと思っている。
結局世界を本当に変えるのは、当選した議員じゃなくて、個々人の意識なんだよね。