たとえば、高血圧症。
原因はいろいろあるけど、まず大雑把に押さえておくべきは、「その必要があるからこそ、血圧が高い」ということである。
これは血圧だけでなく、人体の現象すべてに言えることだけど、人間の体はバカではない。人類が発生して400万年とも500万年とも言われるが、それだけ長い時間を生き抜いてきて、今、ここに生きているという、その事実自体が、人体のタフさと精妙さを実証している。
しかし西洋医学は、ここ数十年の間に身につけた浅知恵で「血圧が高いと循環器系疾患の発生率が増加する」からと、高血圧(140/90mmHg以上)を見たら目の色変えて下げよう下げようとする。500万年を生き抜いた精妙さを無視してこういう浅知恵で何かと介入することが、果たして本当に利益になるのかどうか、十分慎重になる必要がある。
西洋医学がもたらした恩恵もあるに違いないから、全否定はしないものの、ひとつ言えるのは、根本的な原因に目を向けない対症療法はむしろ有害無益であることが多い、ということだ。
高血圧の一番の原因は、末梢血管における血の詰まりである。血流障害を起こした組織が、血を呼び込もうとしてある種のシグナルを出し、それを感知した脳神経系(交感神経)および心臓が頑張って血圧をあげ、組織に血液を供給しようとする。これが高血圧の根本原因である。だから、当然のことながら、血流が改善すればもはや高血圧は不要となり、血圧は正常に復する。
ルンブロキナーゼはフィブリンに対して特異的に働き、溶解作用を示す。さらに、t-PA(線溶系亢進作用のあるタンパク分解酵素の一種)を増やす作用がある。脳梗塞の既往がある人はもちろん、高血圧の人はすでに全身の各所で微小塞栓による虚血が進んでいると見るべきで、塞栓解消のためにルンブロキナーゼを飲むといい。ある報告では、収縮期血圧190の50代男性が、2週間のルンブロキナーゼの服用で130にまで下がった。当然、何も副作用はない。
医薬品(ワーファリン、クロピドグレル、アスピリンなど)が出血傾向を来すのに対し、ルンブロキナーゼではそういう副作用がないのだから、ルンブロキナーゼは誰でも買えるサプリメントでありながら「薬よりも薬」だと言える。
実際、他の抗血栓薬とルンブロキナーゼの効果を比較したこういう論文がある。
『冠動脈血流改善のための新たな経口フィブリン溶解療法としてミミズ(ルンブリクス・ルベルス)から抽出・精製した経口ルンブロキナーゼ投与による心臓保護作用』
https://journals.lww.com/jhypertension/Abstract/2016/09001/PS_16_25_CARDIOPROTECTIVE_OF_ORAL_LUMBROKINASE.1385.aspx
メタ解析だからエビデンスレベルは高い。結論部分ではっきりこう述べられている。「ルンブロキナーゼは最小の出血リスクで著明な効果が得られる血栓溶解療法である」と。
こんな優れた成分が、なぜ、薬としての認可を受けていないのか。ルンブロキナーゼは韓国ではすでに1988年に薬として認可されている。効果を考えれば、当然のことだろう。しかし日本の医療行政では、別の力学が働く。ここには当然、製薬利権の闇が絡んでいる。一人の医者に過ぎない僕が語るにはあまりにも大きな話(そして、何ともやるせない話)なので、ここでは触れない。
ただ、ひとつ言えるのは「厚労省のお墨付きがある薬だから、ベストな治療法である」なんていうことはとても言えない、ということである。