神戸の地震が起こってから25年が過ぎた。
25年といえば四半世紀。干支が二周まわって余りある時間は、決して短くはない。
地震当時中学生だった僕は、大学で県外に出て社会人として働き、そして再び、神戸に戻ってきた。
うれしいこと、つらいこと、挫折、成功、いろいろな経験を積んだ25年である。

個人が大きく変貌するように、町だって大きく変貌する。この神戸の町も例外ではない。
僕にとっての25年は、成長の時間だった。世間知らずの中学生が、クリニックを開業し、一応曲がりなりにも生計を立てる術を得るに至ったのだから。
しかし残念ながら、神戸にとっては衰退の一途の25年だった。

神戸といえば港町である。
主要な国際貿易港(五大港)のひとつとされ、1970年代から80年代にかけて、神戸はニューヨーク、ロッテルダムと並ぶ世界有数の貿易港だった。
ところが地震によって港が大きな被害を受け、アジア各地から集荷していたトランシップ貨物が他の国の港にシフトすることになった。かつて世界2位だった国際順位は2000年以降20位以下となり、アジアでは釜山港にハブ機能を譲り渡す格好となった。国内においても、貿易額ランキングで東京港、横浜港、名古屋港に次々と抜かれ、神戸がかつての勢いを取り戻すことはなかった。

人口の減少も止まらない。
神戸市は人口数でかつて政令指定都市の「五大市」だったが、2016年福岡市に抜かれた。さらに2019年には川崎市にも抜かれた。
人口数、出生数、生産年齢人口の減少と老年人口の増大、都市部(東京、大阪)への人口流出、女性の非婚化が著明に進んでいる。
かつて神戸市は「株式会社神戸市」といわれた。都市開発に大成功し、全国の自治体から見学者が来るほどだった。
しかし、神戸=都会、というイメージは、もはや正しくない。少子高齢化のあおりをモロに食らって衰えゆく町。それが神戸の実態だ。

なぜ、こんなに衰退しているのだろう?その原因は?
大阪への対抗意識、三宮中心主義の失敗など、いろいろと分析されている。

神戸が衰退した理由、なぜ神戸市の人口は減少するのか?


個人的な実感としては、単純に、住みにくいんじゃないかな。税金が高いし、家賃も高い。
神戸の人口は減っているけど、周辺の明石や西宮の人口が増加している理由はこのあたりにあるんじゃないかな。明石に住んでてても新快速一本ですぐ大阪に出られるし、何も神戸在住っていうブランドこだわるメリットが、もはやないのかもしれないね。

でも正直、どこに住もうが、日本に住んでいる限り、大差ないんだろうなとも思う。
神戸港が衰退していると言ったけど、じゃあ現在日本トップの貿易港(東京港)が国際的にどうなのかというと、箸にも棒にもかからない。
アジアでは中国や韓国の存在感が強くて、北米やヨーロッパとアジアを結ぶ基幹航路は、もはや日本を素通りしている。
神戸が失墜したんじゃない。世界の中で、日本自体が落ち目なんだ。

人口減少も同じことで、神戸の衰退というか、日本の衰退なんだと思う。
でも僕は、全然悲観的になっているわけじゃない。それどころか、一度しっかり落ちればいい、とさえ思っている。経済的成功が幸せに直結しないことをきちんと認識し、内面の豊かさこそ、幸せにつながる唯一の道なんだと気付くきっかけになればいい。
まぁどういう価値観で人生を送るにしても、「健康であること」は最初の前提条件だ。病気で伏せっていては、成功も挫折もあったもんじゃないからね。
健康管理のためには、どうぞ当院をご利用ください^^