先週、天皇皇后両陛下が被災地を訪問したことがニュースになっていたけど、天皇陛下は3.11後、被災地に10回以上行っている。
最初の訪問は、震災発生から2ヶ月後のこと。ヘリコプターで現地入りしている。
すごいことだと思う。
当然、お付きの人は止めたはずだ。
「陛下、今被災地に行っては被曝の恐れがあります。どうか控えて下さい」と。
いや、俺が行くことで励まされる人があるなら今こそ行かねばならない、と、侍従の制止を振り切って、あえて訪問した。
ポーズだけのつもりなら、一回でいい。それで充分、形作りにはなっているから。
でも10回以上も行ったんだ。被災した人たちに対して、本当に心を痛めているからこそだろう。
実際に訪問した場所も、南相馬とか川内村とか、放射能レベルとしては一番危ない地域に、防護服もなしに普通に行っている。
陛下の真心は被災地の人たちに充分伝わったと思う。

ただ、僕としては陛下の体が心配だ。
真心はわかる。でもやっぱり無謀だ。
仮に行くにしても、ノーガードで行ってはいけない。
陛下の被災地入りに際して、侍医は事前にビタミンCの服用をすすめただろうか。恐らくしていないだろう。
ビタミンCに放射線からの防御作用があることは、栄養療法をやっている医師には常識的な知識だけど、一般的な医師は知らない。少なくとも、医学部で学ぶ知識ではない。
だから皇室の侍医も知らないだろう。

2012年2月、陛下は冠動脈のバイパス手術を受けた。
放射能と心疾患の因果関係をつい想像してしまうのは、僕の職業病かもしれない。
冠動脈の狭窄は、栄養療法の非常に得意とする分野で、ビタミンEやセレン、ビタミンC、ナイアシンの服用で狭窄はきれいに改善する。
皇室で栄養療法が採用されていたならば、冠動脈の手術なんて事態にはそもそもなっていないはずで、ということは、陛下はビタミンなんて飲んでいないんだろうな、と想像がつく。
今回の福島訪問中、皇后が発熱した、というニュースも気になった。現地入りする前に発熱していればさすがに公務は中止になったはずで、やはり現地入りして以後、症状が出たということだろう。

高校で化学を履修した人なら、周期表で縦に並ぶ元素は、化学的におおよそ似たような振る舞いをする、というのを習っただろう。
放射性物質として悪名高いセシウムは一族元素で、ナトリウムやカリウムと同族。もし内部被曝して体内にセシウムが入ると、最も影響が出やすいのは心臓だ。
活発にナトリウム・カリウムポンプが動いているところにセシウムがあると、間違えて心筋に取り込まれてしまう。セシウムを取り込んだ心筋細胞は、DNAが破壊されてしまう。
心臓の酸化が進んで、悪くすれば突然死もあり得る。
ストロンチウムは二族元素で、これはマグネシウムやカルシウムと同族。たとえば骨芽細胞が成長する際、血中のカルシウムを取り込むところで、ストロンチウムがあれば、細胞内にストロンチウムが取り込まれる。
取り込まれたストロンチウムは骨の中で、人体に影響の大きいベータ線を放出し続け、長期的な内部被曝をすることになる。
もんじゅや常陽は今のところ停止中だけど、高速増殖炉の近辺に住む人は体内のベリリウム濃度が高い、という話を聞いたことがある。
ベリリウム自体、中性子を放出する中性子線源だが、原子炉で中性子の反射材や減速材として用いられている。
被曝予防のためにヨード剤を、というのを震災後のニュースで見たことがある人もいるだろう。あれは要するに、放射性ヨウ素から身を守るために、非放射性ヨウ素の血中濃度を高めておこう、という発想だ。
ヨウ素は主に甲状腺で取り込まれるけど、甲状腺が非放射性ヨウ素で満たされていれば、放射性ヨウ素の取り込みが減る、という具合。

Thomas Levyの著書”Curing the Incurable”に、放射能に対してビタミンCおよびその他の抗酸化物質(ビタミンE、ベータカロチン、ビタミンB群、グルタチオンなど)がいかに効果的か、詳しい記述がある(p271-278)。
多くの研究論文が詳しく紹介されているが、乱暴に要約すると、
「放射線は細胞内のDNAを破壊し、活性酸素を発生させ、遺伝子変異、癌などの原因となるが、ビタミンCがフリーラジカルのスカベンジャーとして作用する。その用量は多ければ多いほど効果的である」といったところ。
別に難しい話じゃない。ビタミンCのサプリ多めに飲んどく。これだけで放射線対策できちゃう、って言ってるわけ。
やらなきゃ損でしょ。特に東日本に住んでる人とか、西日本在住の人でも、家の近くに原発のある人とかは、日々の健康管理のためにビタミンC飲んでおくといいよ。
1錠1000㎎の錠剤を毎日1錠でもいい。余裕があるなら、朝昼夕に各1錠とか。
わずか数百mg程度の摂取でも、全くとらない人に比べて、全般的死亡率が有意に低下したっていう統計があるよ。

皇室には、アルコール依存症をこじらせて亡くなった人もいる。ナイアシンなどの栄養療法をやれば、助けてあげられたのにな、と思う。
皇室は病院に関しては基本、東大びいきで、東大医学部の教授も陛下を含め皇室の健康管理を任されていることを誇りに思っている。
陛下の冠動脈手術をしたのは東大以外の先生だったけど、これは東大医学部にとっては屈辱的なことだったらしい。
それでも、栄養療法などという、彼らからすれば得体の知れない妙な健康法で陛下が健康を回復するよりは、まだしもマシだっただろう。
陛下を救ったのは、わけのわからないサプリではなく、全身麻酔下のオンビート手術という西洋医学の粋を結集したような技術だったわけで、彼らの面目はまだしも保たれたと思う。

別に医者のプライドがどうのこうのとか、全然医療の本質じゃないんだけどね。
患者にとってどういう治療がベストかって話なわけでさ。
周囲のいろんな人の思惑やプライドなんかも絡んでて、陛下のお耳に栄養療法なんて言葉が届くことはないだろう。
僕は国民の象徴じゃなくてよかったよかった^^;