前回に続き、内海先生の講演で聞いた言葉から。
「あくまで私の感覚だが、患者のうち、医原病、つまり医療のせいで病気になっている人が3割はいると思う。
栄養の偏りが原因の人は15~20%程度、体の構造に起因する病気の人が同じ程度で、精神が原因の人は3割くらいだと感じている。
もちろん、これはあくまで目安で、たとえば、もともとは栄養の偏りが原因で症状が出たのに、病院で出される薬を飲むうちに症状がかえって複雑化し、ほとんど別の病気になるような人もいる。
”医猟”の犠牲がどれほど多いことか。
たとえばワクチン。
ワクチンを接種した子供では、そうでない子供と比較して、
・ぜんそく罹患率が120%増加
・男児でADHD罹患率が317%増加
・男児で神経疾患罹患率が185%増加
・男児で自閉症罹患率が146%増加
という疫学研究がある。
要するに、”打つと病気になる”。未熟な免疫系に妙な異物を注入するのだから、当然のことだろう。
しかし患者(およびその家族)のほうでは、ワクチンが原因だとは思っていない。だから、たとえば自分の子供がぜんそくにかかったとしても、普通に病院を受診する。ちょっと気の利いた親なら、病院の危険性に気付いていて、栄養療法のクリニックなどいわゆる代替療法に頼るかもしれない。
いずれにせよ、共通するのは、症状しか見ていない、ということだ。ぜんそく、ADHDなど、表面に出ているものだけを見て、根本的な原因を見ていない。そもそも、病名が違う。まず、ワクチン後遺症だと認識することだ。

社会毒のあふれるこの時代、我が身、我が家族をどう守るのか。
まずは知ることからだ。ワクチンだけではない。最悪の合法ドラッグである砂糖中毒や、農薬や食品添加物の危険性をきちんと認識しないといけない。
それは私の情報発信を見ている人なら、すでに知っていることだと思う。
『医学不要論』を読んだ人でさえ、誤解していることがあるのだが、私は西洋医学を全否定しているわけではないし、代替療法を持ち上げているわけでもない。
癌で腸閉塞を起こした人に対してはオペが必要だろう。急性外傷に対しては救急医療が人命を救うこともあるだろう。
西洋医学はもともとは戦場の医学である。緊急性を要する症状に対しては西洋医学の独壇場で、私はこの有効性を当然認めている。
一方、慢性疾患に対していかに西洋医学が無力であり、かつ、有害であるかを著書のなかで書いたわけだが、かといってそのアンチテーゼとしての代替療法が絶対的な善かといえば、まったくそうではない。
昨今はやりのメガビタミン療法で症状をこじらせた患者が、うちのクリニックにたくさん流れてくる。サプリは医薬品ではなくて食品扱いで、誰もが買えるものだが、使い方を誤れば害も起こり得る。
サプリによる害は、もはや医原病のようなもので、私はこれを特に、”代替療法原病”と呼んでいる。
そう、代替療法でさえ薬害を起こす。この点をほとんどの人がわかっていないと思う。

ネットの時代であり、病気を治そうとして誰もが情報を検索する。自分で何も考えていない。そこにあるのは「助けてくれ」という依存だけ。
代替療法であっても、依存ではダメなんだ。サプリがいい、プロテインがいい、何がいい、様々な情報があるが、これらは結局、依存症者の群れを作っているに過ぎない。
そもそも、病気とは、”あるがまま”なんだ。
体の反応は、いつも正しい。ただ、愚かな人間はいつも、浅知恵で状況をかき乱している。
風邪を引けば、咳や鼻水が出て、熱が出る。そこに、咳止め薬やら抗アレルギー薬やら解熱薬やらを投与する。
症状を悪だと思っている。この考え方のままでは、どの治療法に頼っても結局同じことだ。
なぜ、治りたいのか。治す必要があるのか。
この問いを突き詰めることは、結局生きる意味にもつながってくる。
病気からの回復が、単なる回復であっては意味がないとさえ思う。依存から自立へという、内面の変化が伴わないようであれば、結局また病気になるだろう」

内海先生が講演で文字通り、上記のような発言をされたわけではない。僕なりのアレンジが入っているところもあります^^;
先生の言いたいことを正確に知りたい人は、著作にあたるか、講演会に行ってください。

なるほどと思ったのは、患者の依存と自立の話。確かに、依存的な患者は多い。
僕は内海先生ほど優しくないので、患者に面と向かって「死ね」と突き放すことはないけど^^(患者を突き放して自立を促すのは、優しさなんだよ)、サプリで治すのは難しいだろうなという人はいる。
こういう人をよくよく問診してみると、成育史に根本的な問題があって(たとえば幼少期の虐待とか)、症状が自己表現になっている場合もある。いわば、症状に依存しているわけだ。精神的問題が原因の、本当の意味での精神科患者だね。
もちろん、サプリの投与を含めた栄養指導で、治る患者もいる。なかには賢い患者がいるもので、こんなふうに言う。
「ありがとうございます。ずいぶんよくなりました。このサプリ、確かに効いてると思います。ただ、これをいつまで飲まないといけませんか」
形を変えた依存じゃないか、って患者自身、気付いてるんだね。
オーソモレキュラー栄養療法の大御所ホッファーも、患者から同様の質問を受けたことがある。そのときホッファーは、このように答えた。
「あなたが健康でいたい限り、ずっと、です」
ホッファーはナイアシンの有効性に絶対の自信を持っていたから、こういうふうに言えるんだね。
僕自身はまだまだ勉強中の身で、自分のスタイルを模索している段階なので、内海流に「死ね」とも言えず、ホッファー流に「ずっと飲み続けてください」とも言えず、何となくぼやかして答えています^^;