人工甘味料の危険性についてはあちこちで言われている。
でも、人間自分に甘いもので、単に「ダメだ」と言われるだけでは、行動は変わらない。
「人工甘味料入りのガムとかスポーツ飲料とか、あんなに堂々とCMしてるじゃないの。本当に体に悪いものなら、国が販売にストップをかけてるはずでしょ」
などと自分に言い訳して、延々摂り続ける。
行動が変わるには、なぜダメなのか、どう体に悪いのか、そのメカニズムを深く理解しないといけない。
そうして納得して初めて、「確かに危険だな、やめておこう」となる。

すでに指摘されていることとしては、アスパルテームは神経毒として作用する。
軽い症状としては、頭痛やめまい、不眠。
長く摂り続けると、脳腫瘍、失明、精神症状(うつ病、知能低下、短期記憶障害)などの重い脳神経系の症状が出てくる。
代謝を乱すことから、糖尿病にもなるし、血液癌(リンパ腫、白血病)を含む癌、内臓異常(腎機能低下、副腎の肥大など)、骨格異常、多発性硬化症、SLE、精子減少など様々な症状を引き起こす。
疫学研究でも動物実験でも、その危険性は明らかだ。
そもそもアスパルテームは生物兵器の研究課程で発見された物質である。この点では、ズルチン(現在では使用禁止)やネオテーム(砂糖の1万倍甘い人工甘味料)と同じで、これらも本来は化学兵器として開発された。
つまり、人が口に入れてはいけない物質なんだ。
でも、おかしなことに、食品添加物として堂々と市場に流通している。
この背景には政治がからんでいる。兵器としての食品、という概念があって、要するに、日本はアメリカから仕掛けられているんだよ。
でもここを突っ込みだせば話が長くなるので、あえて触れない。

最近、人工甘味料の毒性について、腸内細菌の観点から研究する論文が出た。https://www.mdpi.com/1420-3049/23/10/2454/htm
『生物発光の使用による人工甘味料の毒性測定』というタイトル。要約をざっと訳す。
人工甘味料は消費者の健康を害するのではないかと、近年ますます議論になっている。人工甘味料は今やほとんどの食物に含まれており、それと知らずに摂取している消費者も多い。
現在、人工甘味料の健康に対する影響については、未だ研究の余地があるため、コンセンサスは得られていない。
人工甘味料の摂取によって、癌、体重増加、代謝異常、2型糖尿病、腸内細菌活性の変化といった有害事象が起こるのではないかと言われている。
さらに、人工甘味料は環境汚染物質として認識されるようになってきており、表流水、地下水、帯水層、飲用水などの水の中にも検出されている。
本研究では、FDAにより認可された6種類の人工甘味料(アスパルテーム、スクラロース、サッカリン、ネオテーム、アドバンテーム、アセスルファムカリウム)の相対的毒性と、これらの人工甘味料を含む10種類のスポーツサプリメントの相対的毒性を、遺伝子組み換え技術を使って生物発光するようにした大腸菌を用いて調べた。
生物発光細菌は、毒物を探知したときに発光するため、複雑な微生物系のなかである種のセンサーとして使用できる。発光シグナルと細菌の成長、その両方を計測した。
細菌がある一定濃度の人工甘味料に曝露されたとき、毒性の影響が見られた。
生物発光活性分析で、二通りの毒性反応パターンが観察された。すなわち、生物発光シグナルの発現と抑制である。
抑制反応パターンはスクラロースに反応した際に観察され、調べた全ての菌種系(TV1061 (MLIC = 1 mg/mL), DPD2544 (MLIC = 50 mg/mL) , DPD2794 (MLIC = 100 mg/mL))で見出された。
この反応パターンはネオテームを使用したときにDPD2544 (MLIC = 2 mg/mL)系でも観察された。
一方、発光反応パターンは、サッカリンを使用したときにTV1061 (MLIndC = 5 mg/mL)と DPD2794 (MLIndC = 5 mg/mL)系に、アスパルテームを使用するとDPD2794 (MLIndC = 4 mg/mL)系に、アセスルファムカリウムを使用するとDPD2794 (MLIndC = 10 mg/mL)系に観察された。
本研究の結果は、大腸菌に対する人工甘味料の相対的毒性を理解する上で有用なものである。
また、今回使用した生物発光細菌は、環境中における人工甘味料を検出する際にも有効である。

人工甘味料が腸内細菌に影響しているのではないかという指摘は以前からあったが、この論文の新味は、遺伝子組み換え技術を用いて作った「光る大腸菌」を使うことで、影響を直接的に観察することができたということだ。
腸脳相関ということが言われている。腸に悪影響があるということは、脳、つまり神経系にも悪影響がある。
特に夏に多いんだよね。原因不明の頭痛を訴える患者。
問診でよくよく話を聞いてみると、人工甘味料入りの炭酸飲料を毎日飲んでいる、みたいな話はしょっちゅう遭遇する。
頭痛の鑑別に「人工甘味料」っていうのも絶対入れとくべきだろう。
こういうのは学生のうちに医学部でも習うべきだと思うんだけど、教育カリキュラムは変わらないだろうなぁ。