ローヤルゼリーが熱傷による瘢痕に効いた、ということを以前ブログに書いた。
瘢痕の部分に塗布することで著明に改善した、と書いたんだけど、実は塗るだけではなく、経口でも摂取していた。
有効成分が経皮的に吸収されて瘢痕に直接的にアプローチするだけでなく、食べて消化管から吸収されることで、内側から効果があるのではないかと期待していた。

実際、美肌にも効果があった。
あくまで個人的な感覚だけど、肌の張りが増した。日焼けしても、色むらなくきれいに焼けて、日焼け後のダメージが少ない。
これは予想していたことではあったが、やはりうれしかった。

以前のブログで、ローヤルゼリーによって「皮膚の潤い、経皮的水分喪失、皮膚の弾性、皮膚の厚み、抗酸化力(アスコルビン酸、尿酸、グルタチオン)」といった評価項目が改善したという論文を紹介した。
また、「熱傷箇所にローヤルゼリーを塗布することで、デフェンシン1が角化細胞からのMMP9分泌を促進し、創傷治癒に効果がある」という論文も紹介した。
つまり、ローヤルゼリーは経皮的にも効くし経口摂取でも効くのは、論文が実証済みということだ。
経口摂取によって、デフェンシン1が全身の角化細胞に働きかけて、全身の皮膚に好ましい効果を発揮するのだと思う。
美容のためにローヤルゼリーを習慣的に飲んでいる人は、こういう事実を、自分の肌で、知っていることだろう。

たとえば、「貧血の人が鉄剤を飲んでヘモグロビン値が改善した」「壊血病の人がビタミンCを飲んで血中アスコルビン値が改善した」とか、けっこうなことだ。
ただあえて難をいうなら、こういう治療って、やや直接的に過ぎるのね。
「鉄が不足してる→鉄を入れる→治る」「ビタミンCが不足してる→ビタミンCを入れる→治る」
そりゃそうだよなっていう話なんだけど、これが最上の治療かというと、そうではないと思う。
一番の理想は、食養生という言葉があるように、食べ物によって治すことだと思うんだ。
レバーや肉っ気を多めに摂ることで貧血が治る、柑橘類を意識的に摂って壊血病が治る。
遠回りのようでいて、実はこういうのが一番着実な治り方じゃないかな。

何が言いたいのかというと、ローヤルゼリーを摂ると血中アスコルビン酸濃度やグルタチオン濃度が上がるんだけど、これは「予防医学かくあるべし」という見事な例証になっていると思う。
食品中に含まれている栄養素がどのように代謝されていくのか、その代謝プロセスを図にしたカスケードがあるでしょう。
何らかの栄養素を補うのであれば、そのカスケードの上流に位置するものであればあるほど、体への負担が少なく、じっくり着実に治してくれる。
これが基本原則だ。
即効性はないよ。だから、現に何らかの症状を示している人に対しては、メガビタミン療法は強い味方になる。
でも日々の健康維持という意味合いなら、結局食養生が一番だ。

「グルタチオンは抗酸化作用があって体にいいというけど、グルタチオンの構成要素であるシステインは糖尿病を引き起こす可能性があるらしんですけど、どう思いますか?」
患者からの質問。
へー、知らなかった。僕にも知らないことはたくさんある。こういう場合は、原則に戻ろう。
グルタチオンのサプリがいいのか悪いのか、僕も知らない。論文を検索すればエビデンスがいろいろあるだろうけど。
ただ、ある栄養素のサプリを摂って「直接増やす」アプローチよりは、間接的ながら「(何か知らんけど)結果的には増えてた」みたいなアプローチが無難であることが多い。
こういうとき、結局、食品に帰着するんだな。
「ローヤルゼリー食べてればいいんじゃない?」と助言する。
血中グルタチオンも上がって、美肌になって、女性としてはうれしいことこの上ないはずだ。値段がちょっとお高いけどね^^;

「その成分を直接補うよりは、カスケードのより上流のものを」というのは、「精製(refine)した物質よりは、より素材に近い粗野(crude)なものを」と言い換えてもいい。
ケルセチンのサプリが売ってる。玉ねぎの粉を自分でミキサーにかけて食ってたらいいんじゃないの?
DHEAのサプリが売ってる。山芋とか自然薯をすりおろして食べればいいんじゃないの?
とかね、ほとんどのサプリは食品での代替が可能なんだけど、これは先祖返りみたいだ。
「食品で摂るのが困難だから、毎日手軽に摂るために」ということがサプリの存在意義だから、「食品に帰れ」という主張はサプリの否定みたいになっちゃうな。
でも否定してるわけじゃないんだよ。サプリは便利な道具だから、どんどん利用すればいい。
ただ、手段と目的がいつのまにか混同されて、食べ物で簡単に摂れるものまで「サプリで摂らないと!」みたいになってる状況は、本末転倒だと言いたいだけなんだ。

食品にはサプリにはないbonanza(思わぬタナボタ)があるものだよ。
ローヤルゼリーを飲むようになってから、それを如実に実感した。
飲み始めてどれくらい経ったときかな、やたらとね、朝に息子が元気になった。
起床後トイレに行ったときに、固くなったモノが邪魔でおしっこがしにくい、なんていう経験は二十代以来絶えてなかったことだ^^;
おかしい。なぜだ。なぜ急に朝立ちするようになったのか。
原因はローヤルゼリーしか考えられない。

ローヤルゼリーというのは、女王蜂(あるいは女王蜂になる予定の幼虫)だけに許された食べものだ。
働き蜂が食べるのは花粉やハチミツで、女王蜂はローヤルゼリーしか食べない。この食べ物の違いによって、女王蜂はまったく別の生物のようになる。
体の大きさは2~3倍、寿命は30~40倍にもなって、毎日約1500個の卵を産み続ける。働き蜂は卵を産めない。
蜂の社会で生殖能力を持つのはローヤルゼリーを食べる女王蜂だけだ。
どうですか。こういう記述を読んでいると、ローヤルゼリーは、いかにも「生殖の象徴」という感じがしませんか^^;

実際、ローヤルゼリーが生殖の不調に効くという研究は多い。
たとえばこんな論文。
『高齢の高血圧マウスにローヤルゼリーを投与すると陰部動脈が弛緩して勃起機能が回復する』
https://www.fasebj.org/doi/abs/10.1096/fasebj.25.1_supplement.641.26
マウスだけではなく、ヒトでの研究もある。
『男性不妊に対するローヤルゼリーの効果』
https://www.iasj.net/iasj?func=article&aId=47761
男性不妊には様々な原因があり、従って様々な治療アプローチがあるものである。
精液の分析は、男性側の生殖能力を判断するために用いられるが、妊娠が成立したというそのこと自体が、精子の能力が改善した証拠である。
男性の生殖能力は、食事や栄養の影響を受けるが、先行する研究には男性不妊に対するローヤルゼリーの治療効果を検証したものは存在しない。
83人の不妊男性に協力してもらい、このうち22人にはローヤルゼリーを1日100㎎、21人には50mg、20人には25mg、20人にはハチミツを投与した。
治療から三か月後、精子の活動性、テストステロン濃度、黄体化ホルモン濃度、低運動性精子、週当たりの性交回数が、ローヤルゼリー投与群では有意に増加した。
ただし、精子数やFSH濃度には有意な上昇は見られなかった。この治療は安全で、副作用は見られなかった。
結論として、ローヤルゼリーは安全で、不妊治療に効果的だと言える。

最近、不妊に悩むカップルが増えていると聞く。そういう人にとって、この研究は朗報ではないか。
僕のように特にパートナーがいない人にとっては、ムダに性機能が高まっても煩悩が高まるだけで、それこそムダなんだけどね^^;