体を動かすと息が上がって心臓が痛くなる場合、労作性狭心症の可能性が高そうだ。
一般の病院を受診すれば、造影剤を入れる検査を行って血管の狭窄を確認し、ステントを入れる手術を受けることになりそうだ。
日帰りでできるくらいの簡単な手術だけど、患者としては一体この手術を受けるべきかどうか、悩ましいところだろう。
「狭心症の治療には、本当にこの方法しかないのか。
仮に手術を受けたとして、それで治療終了、というわけではなく、一生薬を飲み続けることになるのか」
こういう人には、まずは栄養療法をオススメしたい。
http://www.orthomolecular.org/library/jom/1991/pdf/1991-v06n03%2604-p144.pdf

『症例報告:リジン・アスコルビン酸による狭心症の改善』
要約
重度の冠動脈疾患のある人に高用量のLリジンとアスコルビン酸を使うことで、労作性狭心症の改善が見られたことを、このように世界で最初に報告できることは喜ばしいことである。
この治療計画は、血栓性動脈硬化症において、脂質タンパク程度の径の外因性LDL様分子(冠動脈疾患の独立したリスク因子)が、傷付いた動脈壁にあるフィブリンに結合してプラーク形成を開始する、という仮説に基づいている。
このメカニズムは、アポリポタンパクがプラスミノーゲンに非常によく似ていることや、低ビタミンC血症のモルモットや閉塞したバイパスの動脈硬化病変に脂質タンパクが蓄積していることと、関係している。
臨床家がこの一症例の劇的な改善を知り、刺激を受け、リジンとアスコルビン酸を狭心症に適用してすばらしい成果をあげることを期待している。

これはポーリングの論文だ。
要約だけ読んだのでは、何が何だか、よくわからないだろうから、本文の内容も踏まえて、説明しよう。
71歳の男性。初めて狭心症の発作に襲われたのは38歳のときで、以来、タバコは控え、適度に運動し、食事や体重にも気を使っている。
1978年に静脈グラフトの移植術を初めて受けたが、5か月後にすぐに2回目の手術を受けた。
伏在静脈がなくなったせいで、足にひどい浮腫が起こった。血栓、足の感染、両側の肺塞栓も起こった。
1987年再び狭心症の発作が起こったため、冠動脈形成術、投薬調整のために入院となった。
3回目の手術の後、服薬調整として、βブロッカー、カルシウム拮抗薬、ロスバスタチンは維持した。
アスピリン325㎎を投与していたが、眼内出血が起こり、末梢の視野欠損が生じたため、81㎎に減量した。
この処方に加えてビタミンの服用を開始した。
アスコルビン酸を6g、コエンザイムQ10を60㎎、マルチビタミン、マルチミネラル、ビタミンA、ビタミンE、レシチン、ナイアシンを加えた。
それでも、1日2マイルの歩行時には狭心症発作が起こった。そのときにはニトログリセリンを舌下投与することが必要だった。
もはや利用できる静脈グラフトがないため、4回目の手術というのは不可能だった。
ここで助言を求められたポーリングは、Lリジンを1日5g(6回に分けて)服用し、脂質タンパクの動脈硬化作用を抑制することを勧めた。
1991年5月にリジンを取り始めた。7月、彼のHDLは28 mg/dlと相変わらず低かった。 クレアチニンが0.9 mg/dlと高くないことから、必要とあればリジンを増やす余裕があった。
彼は今や、2マイルを歩いても、庭仕事をしても狭心症発作がでなくなった。 「リジンが奇跡のように効いている」と彼は手紙に書いた。
8月にはチェーンソーで木を切ったり、9月には自宅のペンキ塗りをできるまでに回復した。
9月後半、恐らく過労から再び狭心症の症状が出現したが、運動量を減らし、リジンを6gに増やすと、症状は再び消失した。

ビタミンCとリジンの併用によって、狭心症が劇的に改善した、というポーリングの症例報告。
ネットで調べてもらえればわかるけど、リジンのサプリはすごく安い。
「こんなに安物なのに、そんなに効くの?」って、逆にちょっと不安になるかもしれない^^;
病院から処方される薬は高いけど、効くどころが毒性があるものさえあるわけだから、薬理作用の優秀さと値段は関係ない。
リジンはアルギニンと拮抗してヘルペスを抑えるように働くから、疲れたときにヘルペスが出る体質の人にもリジンはオススメだ。