「無理して禁煙しようとしないでください」とShkreli氏は呼びかける。
「ケイ素を意識的に摂り始めれば、自然と吸いたくなくなってきます。『いつのまにかタバコをやめていた』そういう禁煙が可能です。
私もそんなふうにやめれましたし、ほかの多くの人もそうです。
しかも、ケイ素の効果はすぐに現れます。『三日後にだんだん』みたいな日単位ではなく、時間単位で効果を実感するはずです」

朝、いつも通りにタバコを加えて、火をつけた。
タバコを吸い始めて以来、例のないことだが、つい咳き込んだ。しかもタバコの味がまずい。
その日の午後、誰かがそばでタバコを吸っている。においが妙に不愉快に感じる。「妙だな」と思う。「いつもと感覚が違うようだ」
夜、彼女から電話がかかってきた。左手に受話器を、右手にタバコを、というのがいつものスタイルで、その間は煙突になる。
電話しながら、ふと、気づいた。「なぜ俺はタバコを吸っていないんだろう」
翌日、あり得ないことが起こった。これが何よりも衝撃的なことだった。タバコのことを思うだけで、気持ちが悪くなったのだ。
二日前には、1日1箱吸っていた。それが今や、タバコのことを想像するだけで、気分が悪くなる。
いったいなぜ、こんなことが起こるのか。

そう、答えはケイ素だ。
上記の描写は、フィクションではない。著者のShkreli氏に起こったことであり、ケイ素を試した多くの人に起こったことでもある。
Shkreli氏はそういう自分の変化を、自分でも不思議に思ったし、周囲の人はもっと不思議に思った。
二十年以上吸ってきて、大好きだったタバコ。酒をやめようと何をやめようと、タバコをやめることは絶対にないと思っていた。
「どうしたの?タバコ、我慢してるの?無理に禁煙しなくてもいいよ」
と友人が心配してくれる。
とんでもない。頑張って禁煙しているつもりなんて、さらさらない。
自 然 と 吸 い た く な く な っ た ん だ 。
それでも周りの人はいう。
「無理して禁煙して、よくやるね」「こっそり禁煙外来にでも通って、ニコチンガムでも食べてるんじゃないの?」

無理してやめようとしていたのではない。ただ、ひとつだけ、意識していたことがある。
ケイ素を豊富に含む食事を毎日摂取するように心がけていた。そうすると、吸いたい気持ちがなくなる。
しかしそうした心がけをやめ、ケイ素の摂取を怠ると、再びタバコが吸いたくなる。それはまるで、スイッチのようだ。

Shkreli氏が食べていたのは、キュウリだ。
特別なものではない。どこにでもある、ごく普通のキュウリだ。
これを1日に2~4本食べる。そうすると翌日には、タバコのことを考えることさえ、嫌になっている。
特殊飢餓によって『食品ならざるもの』が欲しくなる衝動が生じるものだが、タバコが欲しくなるのもそのメカニズムで説明できる。
体内にケイ素が満ち足りれば、体はタバコによるケイ素供給を必要としなくなるのだ。

キュウリ以外ではダメなのか。
もちろん他にも選択肢はある。ただ、キュウリはまるでsilica accumulator(ケイ素吸引器)と言っていいくらいに土壌のケイ素を能率よくため込む。
キュウリが嫌いではなければ、これを利用しない手はない。
かつては穀物を食べれば相当量のケイ素を摂取することができたが、精製技術の進歩の悪影響で、我々はケイ素を最も豊富に含む部分を捨てている。
先人の食事を見習って、ぬかやふすまを含む全粒穀物、雑穀を食べるのも、ケイ素の補給にはプラスだろう。
しかし食品以外に、サプリで摂る方法もある。

サプリで摂るとなれば、ホーステイルがいい。
ポニーテイルは女の子の髪型。ポニーがホースになると、ハーブの名前になります(‘Д’)
日本語ではスギナ(あるいはトクサ)のことだ。春、ツクシの横に生えているあの植物だ。

ツクシは食べても、スギナを食べる人は少ないだろうが、スギナはケイ素の供給源として極めて優秀だ。
スギナは季節限定だから、乾燥させた葉をお茶として摂るのもいい。

その他、ある種の海藻にはケイ素を高濃度に含むものがある。
俗にred algae(紅藻)、正式名称Lithothamnium coralloidesから抽出したケイ素がサプリとして販売されている。

サプリで摂るのなら、1日8錠から始める。
その際、ビタミンB3(ニコチン酸=ナイアシン)のサプリも一緒に摂るといい。B3とケイ素は共同して働くからだ。
そしてB3を摂るのなら、Shkreli氏は合成のサプリではなく、天然由来のB群から摂ることを勧めている。
天然由来のビタミンの方が化学的に合成したビタミンよりも吸収能率・利用能率がはるかによい、という考えのようだ。
これには僕も同意する(だからこそ、食品で摂れれば一番いいんだけどね)。
ケイ素サプリを8錠、B群サプリを4錠で始めて、1週間もたてば体内にある程度ケイ素が充足してくるから、ケイ素を4錠、B群を2錠に減らす。

前回のブログで言及したように、サルサパリラ、リコリス、エキナセアなども利用できる。
サルサパリラはケイ素だけでなく鉄も多く含んでいるから、貧血にも効く。
期待していたところ以外にも薬効を発揮するのが、単体成分の抽出サプリにはない、ハーブ由来サプリのいいところだ。

もちろん食品オンリーあるいはサプリオンリーにこだわることはない。両方併用すればいい。
ケイ素が体内に満ちるのが早ければ早いほど、喫煙欲求の減少も早いだろう。

繰り返すようだけど、タバコを頑張ってやめようとする必要はない。
心がけることは、食事であれサプリであれ、ケイ素を意識的に多く摂取すること。ただそれだけだ。
後はあくまで自然体で過ごし、内なるタバコ欲求の変化を観察する。

依存症は、我慢ではなく、自然とやめられればそれに越したことはない。
「甘いものがやめられない糖質依存も特殊飢餓のひとつで、炭水化物が微量に含むケイ素を摂ろうとする衝動によって引き起こされる」とShkreli氏は書いている。
だとすると、甘いものをやめたい人にもケイ素の摂取が有効ということになるが、そこに関しては詳しい記述はない。
いったん試してみる価値はあるかもしれない。

参考
“The natural cure for cigarette smoking” (Anthony Shkreli著)