ソニータイマーって言葉をご存知ですか。
ソニーの商品は保証期間をちょうど一か月ほど過ぎた頃に、まるでタイミングを見計らったかのように故障する。修理なり返品なりしようにも保証期間を過ぎているものだから、自腹を切らないといけない。あこぎな商売やってるね。
という具合に、ソニー製品を揶揄する言葉なんだけど、いったい、本当にソニータイマーなるものが存在するのだろうか。根も葉もないうわさだろうか。

カリフォルニアのリバモア消防署に、とある電球がある。
この電球は1901年に製造され、24時間点灯しっぱなしで、117年経った今なお、明かりを灯し続けている。長寿命の電球としてギネスブックにも載っている。
100年以上前に作られた電球がつけっぱなしで今なお輝き続けているわけだけど、一般の白熱電球の寿命は1000~2000時間、蛍光灯の寿命は6000~12000時間、LEDの寿命は40000~50000時間。仮に40000時間だとしても、1日10時間の使用で10年以上使える計算になるが、100年には遠く及ばない。
どういうことだろう?
技術というのは、日々進歩し、我々の身の回りにある電化製品は、より高性能に、より頑丈に、なっていくものではないのか?
答えはNO。
タフでなかなか壊れない商品が出回ってしまっては、人々はそれを買い替えなくなる、ということに、業界は気付いたんだ。
で、そういう、うまくできすぎている技術は、業界から封印される。
電球に関していうと、エジソンが発明したすぐ切れる粗悪なタイプの電球をカルテルは採用し、世界に普及させた。1950年代、このカルテルはさらに短命の電球を開発し、人々はしょっちゅう買い替えをせねばならなくなった。

同じような話はストッキングにもある。最初にデュポン社が開発したストッキングは全く破れなかったので、わざと伝線しやすいものを開発し、オリジナルの技術は葬り去られた。
業界としては、ストッキングが一生に一度の買い物でいい、という具合では困るのだ。しょっちゅう破れて、しょっちゅう買い替えてもらってこそ、業界が潤い、経済が回る。
大量生産、大量消費に背く技術は、業界にとっては有難迷惑なんだ。

こういう、あえての手抜き工事みたいなやり口を、計画的陳腐化、といいます。
本当に長持ちするような、良質の職人技はいらない。消費者には、すぐ壊れるバッタもん掴ませときゃ充分だ。
モノを大切にして長く愛用する、なんて価値観が美徳であってはならない。
流行やブームをしかけろ。まだ使えるものであっても、こんなの使ってちゃダサくて恥ずかしい、という空気を作るんだ。
CMや広告をバンバン流せ。ウソも百回言えば真実になるというが、数百万人、数千万人が視聴するテレビを使って、ありもしないブームを作り出すんだ。
虚から実を作り出す錬金術。見事に踊らされているのが、我々小市民ということだ。

ソニータイマーが実在するかどうかって?
そんなもん、あるに決まってるやんか!
でも、ソニータイマーって言葉は、ソニーにはちょっと気の毒だね。だって、そういうタイマーを仕込んでるのは、ソニーだけじゃなくて他のどの企業も同じなんだから。

このあたりの事情は、本当に人々を健康にしてしまう技術が隠蔽されているのと似ている。
病気が簡単に治ってしまっては、医療業界が潤わない。ときどき独創的な天才が現れて、副作用のまったくない癌の特効薬とか発明してしまうんだけど、そのたびに業界はそういう技術を闇に葬ってきた。
小市民には、生かさぬよう、死なぬよう、ぐらいの半分毒みたいな薬を飲ませてればそれで十分、というところだろう。
栄養療法も見事に抑圧の憂き目にあっている。
僕が一般的な内科の先生に、栄養療法のことを話したら、その先生はどんな返事をすると思いますか?
「ナイアシンで統合失調症が治る?ビタミンCで癌が治る?
知らんけどよ、とにかくお前、変な宗教にだけはハマるなよ。とりあえず、もう一回医学部で勉強しなおしてこい」ってなもんだろう。
自分たちが医学部で教わった教育が、偏向したフィルターでふるいにかけられた情報でしかないということなんて、想像もつかない。
悲しいことだけど、水と油だからね、説得しよう、わかってもらおう、なんて努力ははなからしない。
分かる人だけ分かってくれればいい。そして縁あって僕のクリニックに来てくれた人には、本当の回復をさせてあげたいと思う。