「NOW社のナイアシンよりも、SOLARAY社のナイアシンのほうが、効くんです。
最初は気のせいかなって思いました。でも、何度か自分の体で試しているうちに、確信に変わりました。明らかにソラレー社のほうが効いていると」
患者からこのような声が二、三寄せられたことを受けて、うちではナウ社のナイアシンはオススメしないようになった。
患者から学ばせてもらうことは多いと、つくづく思う。

しかし、なぜだろう。
どちらのメーカーもナイアシン500mgで、成分に違いはないはず。
それなのに、利用者の体感が全然違う。一体何がこの違い生み出しているのか。
裏の原材料表示を見てみる。
まず、ナウ社のナイアシン500mg。

次に、ソラレー社のナイアシン500mg。

英語のわかる人は、ナウ社のほうには添加物として、ステアリン酸マグネシウム(植物由来)との記載があるが、ソラレー社のほうにはその記載がないことに気付くだろう。

どうやらこのあたりにヒントがありそうだ。
『サプリの中の毒』という、なかなか刺激的なタイトルのサイトを見つけた。
ざっと訳してみよう。

ステアリン酸由来の塩(ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウムなど)はサプリの製造過程でしばしば潤滑剤として用いられている。
サプリの栄養成分の原料そのままでは、機械で加工するときに手間がかかるが、ステアリン酸を混ぜることで栄養分子がコーティングされた形になり、機械での製造スピードが上がるのだ。
ただ、危惧すべきは、このとき用いられる油の質だ。
ステアリン酸は菜種油かヤシ油に水素添加して作られているが、菜種油はすべての商業作物のうち、最も残留農薬濃度が高い穀物として知られている。大量の農薬を散布されて育っているためだ。この油は水素添加の過程で、金属触媒の存在下、数時間ほど加熱加圧され、水素添加飽和脂肪となる。
水素添加された植物油は脂肪酸由来箇所に変形した分子があって、これには毒性がある可能性がある。
また、水素添加の際に使われる金属触媒も、生成したステアリン酸塩を汚染している可能性もある。
こうした毒性の問題がある一方、吸収率低下という問題がある。
Pharmaceutical Technology誌に発表された研究によると、ステアリン酸塩で加工した栄養素とステアリン酸塩で加工してない栄養素で、20分あたりの溶解率を比べたところ、前者では90%、後者では25%だった。ステアリン酸塩による加工によって、溶解率が65%低下した形となった。
当然、栄養の吸収率も落ちる。消化吸収力の落ちた人ではなおさらのことだ。

まとめてみよう。
結局、ステアリン酸マグネシウムの何が良くないのか。
具体的には、
・ステアリン酸塩を作る際の菜種油に含まれる残留農薬のリスク
・水素添加した植物油のリスク(これって、トランス脂肪酸みたいなもんでしょ)
・水素添加の際に使われる金属触媒からコンタミがあるリスク
・サプリの栄養素をステアリン酸塩で加工することによる吸収率低下
といった問題が挙げられる。

『ステアリン酸マグネシウム(植物由来)』なんて記載を見たら、
「ほう、マグネシウムがオマケで入ってるのか、しかも植物由来で健康に良さそうじゃないか」って、思ってしまいかねない。業者側もこのミスリーディングを狙ってるんじゃないかな。
事実は真逆だっていうね。
健康のためによかれと思ってサプリを飲んでいるのに、それで体を害するなんてことは絶対に避けたい。
みんなが使ってるメーカーだから安心、有名な先生が勧めてるメーカーだから安心、とは限らないから、気をつけよう。