周期表を見れば、ゲルマニウムは、炭素やケイ素と同じ第14族元素に属している。
ケイ素は最近健康への効果が注目されているが、それに比べて、ゲルマニウムはそれほど知られていない。
オーソモレキュラー栄養療法を創始したポーリングもホッファーも、特にゲルマニウムについて言及していない。
これは実にもったいないことだ。
ゲルマニウムの健康への効果は、すばらしいの一語に尽きる。
栄養療法で一般的に使うビタミンやミネラルと別段競合するわけではなく、併用しても何ら問題ないのだから、使わない手はないだろう。
個人的な経験としても有効性を実感している。
いくつか論文を紹介しよう。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/bpb/41/5/41_b17-00949/_html/-char/ja
『ゲルマニウム132(合成有機ゲルマニウム)の培養哺乳類細胞に対する抗酸化活性』
要約
ゲルマニウム132は合成の有機ゲルマニウムであり、食品サプリメントとして利用されている。
本研究では、ゲルマニウム132の培養哺乳類細胞に対する抗酸化活性を調べた。最初に、ゲルマニウム132の哺乳類培養細胞に対する細胞毒性を、乳酸脱水素酵素(LDH)濃度を計測することにより決定した。
ゲルマニウム132は3通りの細胞系に対して細胞毒性がなかった。次に、細胞全体のATP含有量および細胞数を計測することによって、ゲルマニウム132の細胞増殖作用を決定した。
チャイニーズハムスター卵巣(CHO-K1)とヒト神経芽細胞腫(SH-SY5Y)の細胞をゲルマニウム132で処置すると、用量依存性に細胞増殖が促された。最後に、過酸化水素によって引き起こされる酸化ストレスに対するゲルマニウム132の抗酸化活性を、細胞内活性酸素種(ROS)とカルボニル化タンパク質の濃度の計測によって決定した。
CHO-K1とSH-SY5Yの細胞をゲルマニウム132で処置して培養すると、過酸化水素によって引き起こされる細胞内活性酸素種とカルボニル化タンパク質の濃度が抑制された。この研究の結果によって、ゲルマニウム132には過酸化水素によって引き起こされる酸化ストレスに対する抗酸化活性があることが示された。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/3043151
『有機ゲルマニウムによる治療的効果』
要約
ゲルマニウムはすべての動植物に微小量で存在している。その治療的効果として、免疫賦活作用、酸素供給作用、フリーラジカル貪食作用、鎮痛作用、重金属デトックス作用などがある。
毒性学の研究によると、ゲルマニウムは体にすみやかに吸収・排出され、安全であることが示されている。
十年以上におよぶ臨床治験や私的な臨床経験では、ゲルマニウムは、癌、関節炎、骨粗鬆症など、様々な重度の疾患に対する有効性が示されている。
ゲルマニウムには、インターフェロン、マクロファージ、サプレッサーT細胞を誘導したり、ナチュラルキラー細胞を活性化するなど、抗ウィルス特性、免疫学的特性があり、AIDSの治療および予防に対する有効性が示唆されている。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4034287/
『ラット盲腸の腸内細菌叢に対する有機ゲルマニウム(Ge132)とラフィノースサプリメントの効果』
要約
多価トランス[(2カルボキシエチル)ゲルマセスキオキサン](ゲルマニウム132)は最も一般的な有機ゲルマニウム化合物である。
ゲルマニウム132を摂取すると、胆汁分泌が促進される。
ゲルマニウム132およびある種のプレバイオティクスにより糞便の色が黄色くなることから、ゲルマニウム132とラフィノース(プレバイオティクスとして用いられるオリゴ糖)の投与によってラットの盲腸の特性がどのように変化するかを評価した。
また、これらの化合物の投与により盲腸の腸内細菌叢にどのような変化が起こるかも併せて比較した。
さらに、ゲルマニウム132とラフィノースの同時投与によって、βグルクロニダーゼ活性(大腸癌の関連因子として知られている)に対する影響を調べた。
オスのウィスターラット(3週齢)に以下の食事のうちの一つを与えた。(1)コントロール食(対照群)、(2)0.05%のゲルマニウム132を含む食事(Ge132群)、(3)5%のラフィノースを含む食事(RAF群)、(4)0.05%のゲルマニウム132と5%のラフィノースを含む食事(GeRAF群)。
ラフィノースを含有する食事によって、ビフィドロバクテリウム、乳酸桿菌および全腸内細菌量が有意に増加しており、ゲルマニウム132の投与によってこの増加が抑制されることはなかった。
ラフィノースの摂取によって盲腸での酢酸の産生量が有意に増加した。
盲腸内容物のβグルクロニダーゼ活性は、ゲルマニウム132の摂取により増加したが、ラフィノースの摂取により有意に減少した。
これらの結果は、ラフィノースとゲルマニウム132の同時摂取によっては、いずれの化合物も腸内での発酵や胆汁分泌を抑制することはない、ということを示している。
また、ゲルマニウム132の単体投与の場合には誘導されるβグルクロニダーゼ活性の増加は、ラフィノースとゲルマニウム132の同時摂取ではキャンセルされる。

『ゲルマニウムと私』(浅井一彦著 玄同社)に、喘息を訴える中学生の患者に対してゲルマニウムを投与していると、その中学生、やたら数学ができるようになって、教師からカンニングを疑われた、という話が出てくる。
ゲルマニウムは酸素運搬能を高め、記憶力、思考力、集中力など、脳機能の改善にも著効する。高血圧に対してゲルマニウムを飲んでいるうちに、囲碁が非常に強くなった、という話もある。
症状の改善を目指して飲んでいたら、思いもかけないうれしい副産物が得られるというのは、本物の治療法によくあることで、ゲルマニウムもそういう本物の一つだということだ。